ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■抱き締めてトゥナイト
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夜中、自分の部屋でインターネッツなどをしていたら
「ひーん」
隣の寝室から泣き声が聞こえた。娘・R(6才)である。すぐさまRに添い寝して
「おーよしよし。怖い夢見ちゃったのかい?」
と聞くと首を横に振る。
「目が覚めて暗くて怖くなっちゃったのかい?」
また首を横にフルフル。
「パパがいなくて寂しかったのかナ?」
と言うとコックリ頷いた。ああ、僕が恋しかったんだね…。
「ごめんねー。一緒に寝ようねー」
Rを優しく抱いてやると泣き声は寝息に変わっていった。
翌朝、
「Rちゃん昨日泣いてたねー。あなた一緒に寝てやりなさいよ」
と嫁が言った。そんなこと言ったって、夜中だってやることあるし…。男が夜中ひとりでやること。皆まで言わない。察しろ。ていうかお前が相手しないから。
「こないだも泣いてたよ」
「え、そう?」
「あの時あなたは隣の部屋でマンガ読みながら寝てたでしょう」
「あああ」
あの時は夜中ふと「ガラスの仮面」1巻から読み直したら止まらなくなってしまって、いつの間にか朝まで爆睡してしまったのだった。
「あなたのイビキが隣から聞こえてくるもんだから怖くて泣いてたんだって」
「そうなのか…」
この話を聞いていたRに
「そうなのか?」
と聞いてみると
「あのね、パパがRちゃんの隣にいないし、いびきがこわかったの」
とのことであった。
「ご、ごめんねー」
僕のイビキはそんなにうるさかったのか。これではギャルとホテルでウッフンとか出来ないではないか。ていうかイビキ以前の問題が多々あるけど。
その日は仕事が休みだったので夜は子供達と一緒に寝ることが出来た。
「パパ、ずっと一緒にいてね」
寝る時Rは僕にこう念押しをした。その言い方と仕草が結婚初夜の新妻のように初々しくて、なんだか胸が締め付けられてしまったことよ。
「フフ…わかったよ」
パパはな。その言葉を鵜呑みにするぞ。死ぬまで一緒に寝るぞ。将来どこぞの馬の骨、いわばホースボーンを好きになってねんごろになって、逢い引きするようになっても僕は地獄の底まで付いて行くぞ。そして一緒の布団に入り続けるぞ。
逢い引きをイビキで阻止するんだああああ。
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11月03日(火)
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