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エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■語り部。かったりいべ。
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「おはなしして〜」

子供達を寝かせる時に昔話をおねだりされる。

民俗伝承のため、できるだけ多くの話を聞かせるのがよかろう、と僕自身もインターネッツなどで様々な昔話を読み返して復習している。

本当は僕の地元の民話なども伝えていきたいと思う。でもウチの地元の話って、

・村を襲う破戒僧の話。
(「雨月物語「青頭巾」のモデル)

・怠け者の僧が、働くのがイヤでかまどに隠れていたらそのまま煮えちゃった話。
(両さんみたいなヤツだ)

・横恋慕した男に殺された美人の娘さんが祟る話。
(娘さんを祀った祠が実家の近所にある)

他、めちゃくちゃダークなものばかりなので子供達にはお勧めできない。

となるとメジャーどころの昔話をチョイスすることになるわけで、今のところ娘・R(6才)が好きなのは

・かぐやひめ
・ねずみの嫁入り

などで、息子・タク(3才)には

・桃太郎
・猿蟹合戦

などの話をせがまれることが多い。Rはお姫様とかお嫁さんが出てくるもの、タクはバトルものが好きなようで、好みが分かりやすくて面白い。

で、話してて思うのだが、ハッピーエンドじゃない昔話って

「かぐや姫は月に帰り、おじいさんおばあさんと帝はとても悲しみました。おしまい」

と話し終えた後がどうも尻の据わりが悪い。桃太郎のように鬼をやっつけて宝物を奪い返してハッピーエンドならRもタクも

「やったー」

とテンションが上がるのだが、かぐや姫や浦島太郎はノーリアクション。

「かわいそー」

とか思ってるんじゃないだろうか。というよりも

「なんで?」

と思ってるのかもしれない。一体かぐや姫は何しに来たのか。浦島太郎は何故老化してしまうのか。僕もそう思う。帝にすら言い寄られてるんだから1回ぐらいやらせてくれてもいいじゃないか。亀を助けたのに強制老化とは乙姫め、あまりにもムチャなトラップじゃないか。などなど。

意地悪爺さんなどがひどい目に遭うのはいいんである。勧善懲悪のお約束だから。なので主人公や悪くない人がこれといった理由がないのに不幸な目に遭う話を聞かせるのが苦手だ。

そこで僕がオススメするのは「一寸法師」である。Rが好きなお姫様も出てくるしタクの好きなバトルも出てくる。最後は一寸法師が大きくなってお姫様と結ばれるという奇跡もあり、イリュージョン、スリル、ロマンス、アクション、様々な要素が盛り込まれた優れもののお話である。桃太郎は女っ気がなくていかん。

そんなわけで今後は一寸法師をヘビーローテーションで聞かせてやろうと思うのだが、

「今日は何のお話がいいかな?一寸法師にしようかなあ…」

とか言ってみても

「Rちゃんは、かぐやひめ!」

「たっくん、ももたろう!」

お前らワンパターン過ぎ。話のバリエーションをコッソリ増やし、話したくてウズウズしている父の気持ちも汲んでくれ…。

「…こうして桃太郎は、おじいさんおばあさん、犬猿雉といつまでも幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。さ、寝るぞ」

「はーい」

物語が終わるとRとタクのまぶたは重くなってトロトロと。モソモソと寝返りを打ち布団が擦れる音もやがて寝息に取って代わった。Rとタクよ。僕が読み聞かせた話を忘れずに、君達の子に語り継いでいってオクレ。

さて昔話で子供達を寝かせた後は、嫁とのお楽しみといきたいところである。

「ねえねえ、カチカチって音がしなかった?」

「それは、僕の下半身がカチカチ山だからさ」

「ねえねえ、ボウボウって音が聞こえない?」

「それはねえ、アンダーなヘアーがボーボーだからさ」

なーんてよォぐえへへへ…と寝室の嫁を襲ってみたら、嫁は既に寝たきり雀であった。

昔話だけじゃなく、犯し話もしたいなあ…。

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09月08日(火)
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