ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ドナドナドーナ、ドーナツ
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例によって夜、仕事から帰ってくると、部屋の窓に

「ドーナツ100円セール!」

ミスドのチラシが貼ってあった。娘・R(6才)と息子・タク(3才)の仕業に違いない。ドーナツ食べたいアピールなのだろうか。いろいろなドーナツの写真があるので、それを眺めるだけでも楽しいのだろう。

そして僕の机には昨日のRに続きタクが書いた手紙が置かれていた。

「パパへ

どのドーナツがすきかおしえてね
  
           たくより」

「うーん。好きなドーナツと言われても、そんなに好きってわけでもないからなあ…」

と嫁に言うと

「Rとタクは『パパはきっとカレーパンだよ!』って言ってたよ」

ああそうか。ミスドにはドーナツじゃないけどカレーパンがある(表記では「カリーパン」)。チラシにも載っているし、以前子供達とミスドに行った時に僕がそれを選んだので覚えているのだろう。

「ふっふっふ。そうはいかんざき。明日起きたら絶対カレーパン以外の答えを言ってやろう」

「えー。なんでよ」

「ぶっぶー!おおはずれーってな!」

まさに外道!なんか知らんが急に天邪鬼マインドになったのでそうすることに決めた。

翌朝起きると、タクがニコニコしながら

「パパ、おてがみうれしかった?」

と聞いてきた。きっと昨日Rが手紙をくれた際、僕があまりにも大喜びしていたので自分もやってみようと思ってくれたのだろう。

「うん。とっても嬉しいよ。ありがとう。お前は可愛いな」

「パパはどのドーナツが好き?」

そら来た。待ってましたよその問いかけ。

「ふふふ、パパが好きなのはな、スト…」

ストロベリーチョコレートとでも答えてガッカリさせてやるかと思ったのだが、僕の答えを待つRとタクの顔がワクワクとしており、更に瞳もキラキラと輝き

「カレーパンだよね!カレーパンって答えて!」

って表情で訴えているんである。ああ、こんな無邪気な表情と瞳を裏切るわけにはいかない…。僕はたまらず

「か、かれーぱん」

ついこう答えてしまった。

「やっぱりね!」

「パパはカレーパンが好きなんだよね!」

Rとタクは我が意を得たりとばかりに大喜び。そしてそれを聞いていた嫁が

「ぶわはは!カレーって答えてるし!昨日あんだけ言っといてカレーって答えてるし!」

と意地悪な大爆笑をかます。こんな程度で喜んでくれるなら僕は魂だって売るさ。

「Rちゃんは何が好きなんだい?」

爆笑の嫁は無視して子供達と話す。

「えんぜるふれんち」

「そうかー。かわいいなあ。じゃあタクは?」

「たっくんは、ちょこれーとりんぐと、ちょこれーとと、だぶるちょこれーと!」

どんだけチョコ好きなんだよ。

最後に「なぞかけ」をば。

えー、ドーナツとかけまして、締め切りに間に合わなかった漫画家と解きます。

その心は、どちらも穴が開いてしまっているでしょう。

次にお下劣番。

えー、ドーナツとかけまして、うちの嫁と解きます。

その心は、どちらも穴が開いているでしょう。

嫁の穴は僕が開けたんである。性的な意味で。

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08月29日(土)
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