ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■セイユー・セミー
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日曜日。

午後は送り盆があるので遠出は出来ないため、子供達を近場の公園で遊ばせることにした。

「あの公園はでっかい噴水があるから、水遊びできんべ」

ということで娘・R(6才)と息子・タク(3才)を水着を着せて行ったところ、既に同じような親子連れがいた。子連れのママさん3人組がベンチで喋っており、

「栃木のママさんはみんな若いなあ…」

と嫁が呟くのでよく見てみるとホントに若くて綺麗である。どうしてウチのとこんなに差があるのか。栃木名物レモン牛乳のせいだろうか。いや、これも栃木名物イモフライのせいだろうか。いやいや…とかじっくりねっとり栃木若妻達を視姦していたところ、

「パパー。さむいー。もうきがえるー」

噴水で水浸しになったタクが戻って来た。おのれ空気の読めない息子。

「Rは大丈夫か?寒くないか?」

「さむくないー」

Rはまだまだ噴水のそばで水と格闘していた。

「じゃあタクはパパと公園を探検しようかね」

この公園は広い。噴水もあれば野球場もあり、すべり台などの遊具もある。タクを着替えさせてすべり台まで歩いて行くことにした。

タクと手を繋いで歩いていると、道は林の中へ続いて行く。ここまで来ると誰もおらず、頭上から圧倒的なセミの声が降り注いで来るが、人工的なざわめきは全くなく静かだ。

「閑さや岩にしみ入蝉の声」だな…としみじみしていると、タクが

「カラスうるさいね」

「セミだ!」

まだまだ3才児にはもののあはれが解らぬ。

「きょうは何度かな?」

タクはそんなことも言う。最近天気予報で予想最高気温とか最低気温に興味を示し、温度にはうるさい。

「天気予報では何度って言ってたか覚えてるかな?」

と問いかけてみると

「よんひゃくど!」

金星か。

そんな微笑ましい(?)会話をしながら歩き、すべり台があるところに到着した。

「すべりだいであそぶー」

タクは走って行って遊び始めたが、ちょっと動いただけですべり台の上でボーッとしている。

「わかった。もう眠いんだろう。こっちおいで」

木陰のベンチで膝枕させてやると、すぐスヤスヤと眠ってしまった。

じょわじょわじょわ…セミの声が響き渡る公園で、ポツリとベンチに佇む僕ら親子ひと組。遊ぶだけ遊んであとはコロンと寝てしまうタク。なんだか可愛い。暑いためか、すぐシャツをめくり上げてお腹全開である。それをそっと戻して一句詠む。

蝉の声 息子公園 セミヌード

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08月17日(月)
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