ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■笑顔と涙とオヤジと娘
←クリックしないと夜あなたの部屋にひぐらしを投げ込みます。
娘・R(6才)がわりと負けず嫌いだということに最近気付いた。
公園で僕とRと息子・タク(3才)とかけっこをしていた時のこと。この子達のかけっこは、いつもはあまり順位とか気にしないでただひたすら好き勝手に走りまくるという野良犬のようなかけっこなのだが、
「誰が一番になるか、よーいどん!」
珍しく勝負にこだわったかけっこになった時があった。何故か僕も参加させられたので、ガチで走れば当然僕が速いわけで
「早くアタシを捕まえてっ」
と先行ぶっちぎりで走っていたら
「パパが前に出ちゃダメっ」
ふたりに怒られたので手加減することにし、後ろに下がった。結果、タクが1着でゴールイン。
「あはは、タクは速いなあ」
タクの頭を撫でながら誉めていたら
「う…う…」
なんとRは悔しくて泣いているではないか。
「な、なにも泣くこたぁないじゃないか。パパには勝ったんだからよかったでしょ」
と慰めるのに必死となった。
また、今朝もまたすごろくをやったのだが、これがまた僕のボロ勝ちでRはビリで
「う…うわああああん!」
やっぱりRは泣いてしまった。いつもおっとり屋で、幼稚園での帰り支度は一番遅いと聞く。そんなまったりもったりしているのに意外と負けず嫌いなんだなあ…。でも、泣き虫の女の子は嫌いじゃないぜ!
「よしよし、思う存分泣くがいい」
僕の腕の中で好きなだけ泣くがいい。何度でも泣いて、そして僕の腕の中で女になるがいい。とか励ましていたら
「パパが勝っちゃダメなのー!」
「どわあああ!」
思いっきりどつかれたので、すごろくワンスアゲイン。今度はRに勝たせたいが、サイコロの目だけは手加減できない。悪いことに前回に引き続きRが出すサイコロの目は小さい傾向にあり、反面僕は
「1とか2ぐらいにしてくれ」
祈る思いでサイコロを振っても「6」が出てしまった。うーむ、今のナシ、と言ったところで、さすがのRも手加減されたと白けてしまうだろう。取り消すことは出来ない。まさに賽は投げられた状態。
そこで僕はすごろくの中のイベントで手加減することにした。
「目をつぶって。片足立ち。10秒立ってられたらひとマス進む」
というマスでは
「いーち、にー、おおっとバランスがああ…」
わざと倒れて進まないようにし、
「相手とにらめっこして勝ったらひとマス進む」
では
「うわはははは!Rちゃんの顔面白いなあ」
迫真の演技で笑い転げて進まないようにし、血の滲むような努力でコマの進みを遅らせ、ようやくRが勝った。
「やったーRちゃんの勝ちー」
無邪気に喜ぶRはなんとも言えない可愛さがある。やっぱり女の子は涙より笑顔である。
「ははは、よかったな」
まったくこちらの気も知らないで…と思わず苦笑いが浮かんでしまったが、いや、君は何も知らなくてもいいんだよなあ。君に気付かれないように、僕の愛が君を勝たせているんだよ…。草葉の陰から愛を与え続ける…親とはそんなもんだ。
愛は投げられた。なんつって。
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08月14日(金)
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