ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■おばあちゃんのぽたぽた汗
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夜、帰って来たら、家の中になんかでかいのがいるなあ…と思ったら黒豚だった。

じゃなかった、母だった。

土曜日は娘・R(5才)と息子・タク(3才)の幼稚園の盆踊り大会、日曜日は母の誕生日とイベント盛りだくさんなので栃木から泊まりに来ているのである。一応親孝行としてプレゼントのサプライズも用意してある。ふっふっふ。母よ、泣くなよ。ハンケチ1枚じゃ足りません!

「東京はあっついねえ…」

母は涙じゃなく汗を流していた。東京が暑いのではない。あなたが暑いのだ。そんな肉襦袢を着ているような体型では余計…ていうかちょっと見ない間にまた太ったような気がする。

「暑がりの人のために、冷房入れますね…」

嫁が僕にだけ聞こえる声で呟いてエアコンのスイッチを入れた。お前も姑に対して言うようになったなあ…。

子供達はというと、タクはもう寝てしまったが、

「おばあちゃんと寝るの〜」

Rが母の布団に寝そべっていた。しかし僕の姿を見て

「パパと寝る〜」

僕と寝たいと心が変わったようだ。

「え、おばあちゃんと寝ないの?」

「パパと」

せっかく来ているのだから今日ぐらいは母と寝てもいいのに…と思ったのだが、母が泊まりに来る時に用意する布団は余り大きくない。そこにDEVである母とRが寝るといつもRが場外になったり押し潰されそうになっている姿を過去何度も見ているので

「じゃあパパと寝た方がとりあえず安心だ」

とし、僕が寝かせた。

Rが寝た後、母と話した。

「Rちゃんね、『おたんじょうびおめでとう』って書いた手紙くれたよ」

「ははは、あさってなのにフライングだな」

Rはおとといぐらいから張り切って手紙に文章や絵を一生懸命書いていた。母の顔を見たらすぐにでも渡したかったのだろう。

「あとね、お前が用意したプレゼントも引っ張り出して来ちゃってさ」

「ええー!」

張り切り過ぎじゃあああ!プレゼントは僕が当日渡そうと思ったのに…。

「ミユキさん(嫁)に怒られてしょげてたよ」

「まあそれもかわいそうだと思うけど」

サプライズ作戦はものの見事に失敗した。思わぬ伏兵が潜んでいたようである。誕生日に仕込んでいたネタが速攻バレてしまった。今から何か仕込むサプライズネタはないか…と考えてみたけれども今更もう無理である。

三人目の孫、というネタは浮かんだが、

母がいるから仕込めないしなあ…。

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07月11日(土)
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