ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■夫婦どつき&つつき漫才LIVE。
夜、嫁がいつの間にか家からいなくなった。
まさか、妊娠中のお腹に何かがあって
どこかで倒れてるのではないか、と青くなった。

トイレか!と思ったがいない。
風呂場か!と思ったがいない。
DVDドライブの中か!と思ったがいるわけない。

では一体どこに…。
玄関を見ると、朝は置いてあった大量の古雑誌がなかった。
僕が捨てるつもりであったものだ。

もしかしたら、嫁はそれを自分で捨てる途中で…。
かなりの重さだから、何かあってもおかしくない。
僕が捨てると言ったのにあのバカ…、

夜中ゴミ捨てちゃだめだろー!…じゃなくて
妊婦が無茶すんなー!

僕は玄関を飛び出した。
どどどど…とゴミ捨て場まで走ろうとしたら

ベランダに突っ立って外を眺めている嫁を発見。

何でそんなとこにいるんじゃー!
ずどどどどど、とものすごい勢いでUターンし

「…何やってんのよ、君」

と、嫁の後ろに立つ。

「月光浴してるの」

「…はあ」

「月の光はお腹の子供にいい影響を与えるんだって
 雑誌に書いてあった」

育児雑誌って何で胡散臭い情報が満載なのだろう。
こちらは振り回されていい迷惑なのに…。

「今夜は満月なのよ」

あっそう、と僕は嫁の腰に手を当てた。

「月が本当にキレイ…ってアナタ、
 何でワタシのパンツ脱がそうとしてるのよー!」

「空、満月。お前、半ケツ」

「外から見えるでしょー!」

ダメかね、と僕は嫁の腰に自分を密着させた。

「お月様がこの子に力をくれるように
 お腹に月の光をいっぱい浴びさせるの!
 …ってアナタ、何で立ちバックで突っつき出すのよー!」
 
「突きに願いを」

「アナタ、単にヤリたいだけでしょう!」

「『月光』の作者は、どぴゅっしー!」

パタン!

ふと、窓を閉める小さな音が聞こえた。
近所の誰かが見ていたのだろうか。

えーかげんにせんかい、と言われたような気がした。


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04月19日(土)
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