ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■指指立てたら指指立てたら魔法の魔法の呪文♪
会社で隣の席の高木係長が
両手の人差し指に指サックをしたまま、
じーっとその指を見つめていた。
…大丈夫だろうか。
と、思ったら喋りだした。
「この指サック、イボが付いているから
指にはめると大仏様の頭みたいだね〜」
本当は大仏というよりも僕に言わせれば
「イボつきコンドーム装着済み」
といった感じなのだが、それを職場で言ってしまうと
ハラスメントであり次の日からリストラなので
「はあ、そうですね」
と、僕は素直に頷いた。
「左手が鎌倉大仏君、右手が奈良大仏君だな、よし、決定。
人形劇のはじまり〜」
同意を得られて嬉しいのか高木係長、にこにこである。
…大丈夫だろうか。
「僕、鎌倉君、こんにちわ」
左手の指がくいっと曲がり、右手の奈良君に挨拶。
「僕、奈良君、はじめまして」
今度は右手の奈良君が左手の鎌倉君にくいっとオジギ。
「このやろう、鎌倉!おめえ、生意気なんだよ!」
奈良がいきなり牙を剥いた。ガラが悪い。
さすが元祖パンチパーマ。
「うるせえ、おまえなんか、ぶつ像〜」
「じゃあ、どう像〜」
…。
係ちょお〜。やっちゃったよ…。
「このダジャレ癖は君が隣にいるから伝染したんだからな!」
高木係長は指サックをはめたまま僕を「びしいっ」と指差した。
あたしゃダイオキシンかなんかですか。
僕も密かに指サックを準備して
「東京大仏君」登場のタイミングを
計っていたのは内緒なのであった。
12月17日(火)
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