ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■宮古の西北。池間の島に。
「ヤエヤマギンポ。体の色を周りのサンゴと似せていて迷彩服みたいです」

Mさんは目に付く魚を片っ端から教えてくれる。そして

池間島A
「Rちゃん、たっくん、これがカクレクマノミ!ニモだよ!」

底のほうにあるイソギンチャクに巣食っていたカクレクマノミを潜って撮ってくれた。実際シュノーケリングをした正味時間は2時間弱ぐらいだろうか。途中Mさんが

「休憩しますか?」

と言ってくれたのだけれどもみんな夢中でぶっ通しであった。

池間島A
午前中で終わる予定だったのにMさんはできるだけ長く楽しませてくれて海から上がった時は既に13時過ぎ。ホテルから海岸まで往復1時間半もかかる送迎もきっちりやってくれてサービス満点であった。

「Mさん、すごいいい人だよね」

と嫁にヒソヒソ話すと

「うん。でも私らと大して年が変わらないのに自分のこと『お兄さん』って言い張るのがちょっと」

そこツッコミ入れちゃうかよ。

池間島A
帰り道、再び池間大橋を渡るとMさんが言った通り、来た時と海の色がぜんぜん違う!潮が引いているためか、コバルトブルーよりさらに淡い青。コーラルブルーというんんだろうか。特に浅いところはほとんど透明で白い砂の色がそのまま見えていた。

池間島A
「あっ!魚がたくさん!」

透明度が高いので魚の群れもすぐ分かる。キラキラとした魚群が通り過ぎてゆく。

「あれはカツオがアジ(だったかどうか記憶があいまい)を追っているんですね」

とMさん。

池間島A
遠くに見えるのは大神島。「自然の神様がいる島」といわれ、島の多くの部分が聖域とされ、立ち入りが禁じられている神秘的な島なのだという。

Mさんは橋のふもとに立ち寄って僕らの記念写真も撮ってくれた。僕らもMさんと子供達との写真を撮らせてもらった。

ふたたび車に乗り、ホテルまでの帰り道、後部座席の嫁と子供たちはとっとと寝てしまった。海の中では元気だったがやはりずっと泳いでいたのでそれなりの運動量があったのだろう。午前中だけのツアーでも充分だったようだ。起きている僕にMさんが

「オニヒトデというヒトデがサンゴを食べてしまうんです。サンゴがいつの間にか消えてしまうのでシュノーケリングスポットが駄目になっちゃうことがよくあるんですよ」

サンゴに害をなすヒトデについて教えてくれた。いくら駆除してもまた流れ着いてくるからキリがないし、そもそもヒトデを駆除すること自体に賛否両論があるようだけれども、とりあえず言わせて欲しい。

あんな綺麗な魚が集まるサンゴを食い滅ぼすなんて、このヒトデなし!なんちて。

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08月06日(木)
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