ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■雲童塊
さっきの「NHKに…」と言ったお父さんの子だ!と怒られちゃったよーん。よーん…。
そして僕はタクと一緒に「おむすびころりん」という競技に参加。要は担架の上にでっかいおむすびのオブジェを乗せ、それを親子で運ぶんである。
「よしタク、がんばるぞ!」
と気合いを入れたのだが
「ねえパパー。明日プリキュアだよォ」
ぜんっぜん関係ないこと言ってるし。

待っている間にタクをパチリ。
しかしいざ始まるとなるとタクは速かった。タクが担架の前を運ぶので僕は速過ぎないように後ろから走ろうと思ってたらとんでもない。タクの速さに合わせるのに必死だった。そんで僕らのチームが1等賞!
「タク、やったぞ!」
「仮面ライダーダブルもやるよォ」
いやテレビはもういいから。
競技を終わって退場する時に、
「パパー!たっくーん!」
ちょうどRのクラスの子達が見ているところを通りかかった。
「はーい、Rちゃーん」
僕がRに手を振ると、Rの周りにいた女の子達が一斉に
「たっくーん!」
と黄色い声をあげるではないか。え。何。何気にタクってモテるの?う…羨ましい。僕の羨望の眼差しと年上のお姉様方からの声援を受けたタクはそれに応えるかと思いきや、くるりと背を向け
「おしーり、ぺーんぺん」
野原しんのすけかお前は。
運動会のオオトリは年長組のリレー。Rの出番をハラハラとしながら待った。バトンを落とさないだろうか…転んで泣かないだろうか…と。いよいよRがバトンを受ける番が来た。

落とさないでくれー…と祈る気持ちで眺めていたら、トロいRにしてはパッと受け取り、一生懸命走って行った。

そして僕の方を見てニッコリと、次の走者にバトンを渡して行った。
Rよ。幼稚園最後の運動会の最後の競技をしかと見させてもらったよ。君はこれからもこのリレーのように目映いくらいに颯爽と成長していくんだろうね…。僕の前を過ぎ去って行くのだろうけれど、願わくばやはりこのリレーのように、たまには僕を振り返って笑っておくれ…。
運動会が終わった後に残るものというのは、熱気の去ったグラウンドと、力を出し切った満足感のある気怠さ。運動着にまとわりついた砂埃の匂いと、だんだん夕焼けになってきて寂し気になってくる日差し。まだ体に残る興奮と、もう終わってしまった少しの寂しさ。
R最後の運動会ということもあろう。今年の運動会はそんな僕の子供時代の思い出も呼び起こされた。
「みてみてー!金メダルとお菓子もらったよー!」
閉会式が終わり、Rとタクはそれぞれもらったご褒美を見せて誇らしげ。
「うん。君達はがんばった」
これだけのことが出来るんだぞ、と見せてくれた今日の子供達にはどんなご褒美をあげても与え過ぎにはなりますまい。
こうして運動会は終わった。子供の運動会が終わったので夜は大人の運動会を行なわなければなりますまい。嫁と組体操じゃー!
運動会だけに、ちんこフレーフレーってか。
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10月25日(日)
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