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かなしいうわさ
by 石井
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■フジロック感想文 初日
退散。ボードウォークを早足で通り、ヘブンのおトキさんへ。
加藤登紀子
かなりの人の入り。辿り着くともう始まっていて、ジョンの「Power To The People」なんか演ってるよ。正直これを聴いた時は「あ、微妙かなー」と思った。がしかし。次の曲がとても良いレゲエ。うーわーコレいい曲だなぁと思いながら踊っていたら、サビまで来てモンパチの「あなたに」のカバーと気づく。周りの若者もきもちよさげに踊ってる。ええでええで!で、次がギター弾き語りで「檸檬」という曲。変わらないものはない、なんてことはなくて、みんな変わる、でも本質は何も変わってないのよ、変わらずにずっとあるの、あなたがいないことをのぞけば。という曲で、これ例のゼンキョートーのダンナに捧げた歌だよないい曲だなああああああと不覚にもダダ泣きしたよ。「100万本のバラの花」も、「知床慕情」も、老いも若きも合唱していて良かったな。あまり良い表現じゃないけど、格の違いを見せ付けられた。以前、井上陽水が非難を受けながらとてつもないステージで客を圧倒したように、おトキさんもかましてくれたということ。まあ、普通に生きていたらおトキさんのライブを観る機会なんて無いわけで、ああフジっていいなあとまたも思ったり。
MCも面白かった。娘が自分の農場で働いているクソ貧乏な若者と反対を押し切って結婚して、築100年の農家を自分たちで直しながら住んでいるのよ、いいわねえ私もあと20年若かったらしてみた〜いん!みたいな話のときに「ここに来てくれてる人たちも、半分くらいホームレスでしょ?」 うはは。
終演後、ステージ前から去っていく人たちも満足げ。知床慕情を唄いながらトイレを待つ女子がいたり。俺の後ろを歩く若者も面白かった。
やべえよ。あいつまじやべえ。まじ熱い。トキコまじでやべえ。まじ青さ忘れてねえ。青さキープしてる。熱過ぎる。中盤から晴れてきたじゃん?これトキコパワーじゃん。バカにしてたけどほんと観てよかった。まじやべえ。あいつはまじやべえ。
俺も同意見だよ。
完全に満ち足りた気持ちで朝霧シチューを喰いながらホワイトステージへ。
Tommy Guerrero
去年のサマソニの時にビーチステージでタダ観したゲレロがすんばらしかったのでとても期待していた。はてさて結果は、やっぱり最高。音は結構ロッキンしていてそれほど緩くはないけど、心構え、つうか音構えが何ともゆるい。数多いるジャック・ジョンソンの亜流たちのようにリラックスしてる「フリ」じゃないのが伝わってくるから、かな。せつなげなリフを積み重ねて作られた曲調とほんのり乗っかるファンク風味がミーターズに一寸似ている。なのでおおいに踊り明かし。
終演後、たー君と逢えたのでアヴァロンで中山うり観ながらメシ。ヤツザキ・おかもっちゃんとも偶然合流。なんだしょぼいUAみたいだなコリャ、などと悪態をついて笑ったりしたけど、高田渡の「生活の柄」のカバー以降はなかなか良い感じ。実力はあるので、ちゃんとしたメロディを作って丁寧に歌っていけばそこそこ知れた存在にはなるでしょう。
それにしてもアヴァロンの司会のおっさん面白いわ。この人みないとフジに来た気がしないよ。
やせっぽちの安西肇みたいなあやしいルックスで「イエーイ、みんな盛り上がってますかぁ!ロケンローー!! ヘイヘイヘイ、このアヴァロンステージの秘密を皆知ってるかい、知ってる人手をあげて〜!ハイ実はこのフジロックフェスティヴァルアヴァロンフィ〜ルズ、太陽熱で発電してライブをしてるんですよ!素晴らしいですよね!地球にやさしい!みんな考えていかないといけないですよ!」とかいう。たいへんメロウな気分にさせてくれる。笑いながら素直に地球に優しみを与えないといけない気分になる。
矢野顕子を観にオレンジへ行く途中、たまたま演っていたブラッカリシャスをちら観。
Blackalicious
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07月28日(金)
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