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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1988年度組 (後編)
--- 7月〜3月生 --- ←4月〜6月生
▼町田 朋弥  1988.07.30生 [176cm/65kg] FW 「マチ」
  静岡・井宮FC→清水Jrユース (静岡籠上中) →清水ユース (静岡南高)
  U-15日本代表・U-15ストライカーキャンプ・東海クラブ選手権優秀選手・静岡選抜 (03年)

 決めてくれ、エースストライカー。Jrユースではナイキ杯以来、誰と組んでも、得点を決める役割を自他共に認める存在だった。しかし、小学生の時は静岡FCに選出されていない無名の存在。が、中3春にU-15代表に大抜擢されると周囲の評価も一変し、様々な選抜の場に呼ばれるようになった。昇格当初は主戦を張っていたが、怪我人の復帰と本人の怪我で出番を減らす。2年目も交代出場が続いたが、Jユース杯後半戦から先発の座を手にし、ラッキーボーイ的活躍で同大会の優勝に貢献。そのまま3年目も先発の座をつかんだが、なかなか結果を残せず、早い時間帯に途中交代を強いられることも多かった。

 兄の健好 (元清水JY) はポストプレーヤーだったが、弟はひたすらゴールを狙う。シュートのためのポジショニングと、シュートを撃つ意志と、シュートを外しても気にしないお調子の良さを持つ、とってもストライカー。殊にニアに飛び込む動きと、シュートリバウンドに備えてGKの前に飛び出る動きに優れる。しかし、最近になってプレー幅を広げ、サイドに流れるなど得点の起点となるようになった。素早い判断とダイレクトプタッチを得意とし、フィジカルも人並み以上ある万能型選手であり、この方が適正があるだろう。
 万能型選手の常として、これぞという武器がないというところがある。「得点力」が最大の武器といえるだろうが、町田の得点は周囲との連携で奪うもののため、攻める時間が短くなるとどうしても消えやすい。トップを目指すのならば、もう一つ単独で局面を打開する力がほしいところであったが、ロングボールを多用した高3時のサッカーでは、残念ながら結果を出せなかった。


▼岩本 大  1988.09.09生 [180cm/70kg] CB 「マサ」「マサル」
  清水FC/有度二SSS (清水有度二小) →清水Jrユース (清水七中) →清水ユース (静岡市立高) →中央大
  U-16NTC (04年)、U-15日本代表・U-16/14NTC・メニコン杯選出&クラブ選手権優秀選手・静岡選抜 (03年)
  U-14日本選抜・静岡選抜 (02年) 、静岡中東部選抜 (01年)

 03年度清水エスパルスJrユース主将/ 06年度清水エスパルスユース主将。中2にクラブでCBのバックアッパー、日本選抜としても経験を積み、翌年、クラブ選手権・高円宮杯共に最少失点を誇った堅守の象徴となる。昇格後、いきなりDFリーダーの役割を担うが、村越・佐野克が怪我から復帰した後は出番を減らした。2年目も当初、不動の3バックの一角となるが、最後の2ヶ月に4バックへシフトすると、またも出番を減らしている。主将として臨んだ3年目も、夏頃から下級生にポジションを譲る形で終わってしまった。

 攻守に驚異的な判断速度と視野の広さを発揮する。ボールを奪いに前へ出たと思えば、前後左右を広く応対するカバーリングで、着実に穴を塞いでしまう。だが、真の驚異は、殆ど全てダイレクトで処理する判断速度。クリアボールを一気に前線に当てて、一発で局面を転換しようとする。パスだけでなく、機を見れば大胆に攻め上がり、ゴール前の場面に絡む。ポジショニングに難を抱える佐野克とのコンビは、正に好一対であった。こうした知的なDFだが、試合中は常に声を張り上げ、チームを奮い立たせる闘将。筆者は、高円宮杯敗戦での岩本の涙を忘れられない。

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04月03日(日)
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