ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■高円宮杯 国見高校戦
39分、限界の近づいてきた篠田のタックルを意にも介さず、川口が体勢を立て直して突破、右クロスをファーで兵藤が頭で落とし、中央に渡邊が走り込む定型パターン。5Mもない至近距離からのシュートは、機敏な飛び出しで体ごとコースを塞いだGK海人に弾かれながらゴールネットに吸い込まれるが、今度は高柳のカバーが間に合い、万死に一生を得る。なおも阿部のポストのミスから41分に3対3で城後が突破、その直後にも城後の右クロスを途中後退の岡村がカブって混戦になるが、共に神懸かり村越がクリアする。
ここまで来ると、広大なスペースを国見の運動量も埋めきれず、技術で優位に立つ清水にも有用となる。上記、村越のクリアの後、大瀧チェンジサイド→谷野→真希→谷野→阿部と渡ってミドルはGK。試合終了間際にも、岡村のカットから真希がマークを交わして突破、枝村に戻してチェンジサイドは大きかったが、阿部が必死に追いついて谷野に戻すと、再び枝村がミドルの気配を漂わせつつ横に動いて、最後横パスから左45度大瀧のシュート。DFに当たって軌跡が変わるが、GK関が落ち着いて処理した。
その後、互いに動きなく、試合終了。清水は当初のプラン通り、1位抜けを達成したわけだが、ここまでの消耗戦は完全に想定外だっただろう。一方の国見もエース平山を温存したためか、終盤の大攻勢で最後の一押しに欠けた。共に肉体のみならず、精神の最後の力まで絞り尽くした激戦であり、賞賛すべきではあるが、翌日の試合には大きなハンデを負ってしまったのも事実である。
国見 清水エスパルス
14(5) シュート 5(3) ×大瀧、×阿部、○阿部、○阿部、○大瀧
14(4) 右クロス 4(1) ×森安、○谷野、×森安、×高野
3(0) 左クロス 4(2) ×篠田、×阿部、○真希、○大瀧
1(0) 右側CK 0(0)
4(2) 左側CK 2(0) ×枝村、△枝村
1(−) 犯OS 0(−)
11(−) ファウル 4(−) 森安、阿部、枝村、村越
(試合終了。海人がいないが、U-18で一緒になった兵藤・中村らと親交を深めてたのか?)
(満場の観客席に挨拶を終えて。疲労と落胆と達成感と)
▼試合結果
清水エスパルスユース 1−1 国見高校
得点:前半11分:清水・村越大三(枝村匠馬・左コーナーキック)
後半19分:国見・渡邊千真(城後寿 ・ポストプレー)
▼選手寸評
●山本海人 90分出場:被シュート21(被枠内7、失点1)
集中している時の海人は、本当に凄い。滝二戦でも示した、シュートやクロスのコースを見切る判断の良さも光ったが、この日は国見の屈強な漢たちに競り負けない力強さを見せた。接触プレーを恐れずに挑んだ海人がいなければ、清水ゴール前の制空権は早々に奪われていたことだろう。
●村越大三 90分出場:シュート1(枠内1、得点1)
殊勲の先制点を挙げた村越は、守備でも大活躍。終盤でも疲れを見せず、ボール際で最後の一歩が出せる選手で、DFに最も大切な物を持っている。国見で最も特別な選手である兵藤を、地上戦・空中戦で五分以上に渡り合った経験は、今後、非常に大きな財産になるだろう。
●大瀧義史 90分出場:シュート4(枠内2)、クロス1(成功1、左1)
清水のムービング・フットボールの核として、前半の優勢を導いた。左サイドからトップ下、FWと次々と入れ替わり、篠田や真希、阿部らが連動して好機を作った。前半の川口はひたすら守備に追われており、小嶺総監督が地崎にマーク役を切り替えたのは、さすがの采配である。
個人的好印象選手:中村北斗(3年)、兵藤慎剛(3年)
10月04日(土)
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