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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1990年度組
 静岡JFC時代はMFだったことからも分かるとおり、パス回しにミスが少なく、周囲に対して常に適切な距離を保ってフォロー。スペースカバーの意識も高く、一つ一つのプレーが安定している。その中で得意のアーリークロスのキレは鋭く、逆サイドにきっちり合わせる精度を持つ。ただ、あまり運動能力に突出したタイプではないので、深くえぐる攻撃参加は少なく、ガツガツ挑んでくるドリブラーに対する守り方に、課題が残る。


▼池上 智視  1990.08.14生 174cm/62kg FW 「イケガミ」
 清水FC/浜田小SSS→清水Jrユース→清水ユース (常葉橘高)
 ※U-14NTC (05年)、U-14ストライカーキャンプ・U-14NTC・静岡選抜 (04年)、静岡選抜 (03年)、U-12NTC (02年)

 清水FCで杉山健と強力2トップを組んだ池上は、エスパルスでも前田との2トップで名を馳せ、順調に成長。中2では前田を差し置いてJFAのストライカーキャンプに参加する。だが、このあたりから変にポストプレーに拘り過ぎるようになり、得点数が減少。最終学年で、1つ下の鍋田にポジションを追われることになる。夏に定位置を奪い返すが、秋から再び鍋田が台頭、悔しさが残る1年となった。
 長いボールの受け手として体を張り、前線の基準点となることもできる。サイドに流れて、組み立てに参加することもできる。だが、池上の本領は、テクニックとフィジカルで強引に前を向いて、ゴールを狙うプレー。鋭いターンで前を向き、スピードを活かしてドリブルで挑み、体を投げ出してクロスに合わせる、そういった奔放さ・泥臭さだ。最後にシュートで終わってこそ、この左利きのストライカーの豊富なゴールパターンが活きる。
 前田の鮮烈なテクニック、鍋田の的確な判断、或いは杉山健の圧倒的なフィジカル、そんな相方の飛び抜けた個性は、池上にない。確かにトータルバランスのとれた選手である。だが、FWはそれではいけない。池上にはユースの先輩である町田のように、常にゴールを意識したプレーを心掛けてほしいと期待している。


▼佐野 孝洋  1990.10.02生 176cm/64kg 右SH・FW 「タカ」
 FC島田/大津SSS (大津小)→清水Jrユース→清水ユース (静岡サレジオ高)

 FC島田・大津少年団出身は、真希の直系の後輩である。右SHとFWで起用されてきたが、3年間、結局先発の座を掴むことはなかった。しかし、中3夏からコンスタントに交代出場するようになると、高円宮杯で横浜FM相手に見事な同点ゴール。これで自信をつけたか、ユース昇格後も交代出場が殆どながら、かなりの出場機会を得た。
 例えて言えば、最高速と加速は最上だが、コーナリングとグリップ性能は最悪、でもドリフトターンは優秀、そんな超上級者向けF-ZEROマシン。テクニシャン揃いのこの代にあって、恵まれた体格と運動能力でブイブイ言わす異色の存在である。が、3年間でチームメイトに刺激を受けたか、クロスはなかなかに正確、そしてステップが大きくなりがちながら、切り返しやターンを配備している。疲れた時間に投入されると、嫌な選手。ただ、プレー幅は狭い。何より柔軟性が効かない。プレーし始めると止められるか、クロスやシュートするまで、相手を見ずに突き進んでしまう。某N氏は彼を評して、「大成させることができる指導者がいたら、それは超一流」と話したが、残り3年間で、はてさて。


▼柴田 直紀  1990.10.02生 174cm/72kg GK 「シバタ」
 静岡JFC/長田東SSS (長田東小)→清水Jrユース→清水ユース (常葉橘高)

 この学年の正GK。だが、背番号16を背負っていたことからも分かるとおり、中2までは絶対的な地位ではなかった。だが、最終学年ではその地位を一貫して譲らず、徐々に安定感を増していった。握力をはじめとして筋力が高く、キャッチングが得意。至近距離のシュートや、PA内のこぼれ球に対する反射動作に長ける。スローイングの飛距離も長い。ただ、サイズの関係上、どうしてもハイボールに弱く、最近は少なくなったが、目測を見誤ってボールをスポッと取り逃すことがあった。


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▼狩野 耕輔  1990.07.10生 171cm/57kg 左右SB 「カノウ」
 静岡JFC/東豊田SSS (東豊田小)→清水Jrユース→清水ユース


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04月02日(月)
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