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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1988年度組 (前編)
88年組の正GK。一つ上の前田からJrユースのゴールマウスを譲り渡されると、その地位を渡すことはなく、チーム最長の出場時間を記録している。昇格1年目は出番がなく、2年目も控えに甘んじていたが、夏のクラブ選手権前に怪我をした前田から再びゴールマウスを受け継ぐ。この緊急事態にも安定したセービングで応え、以後は正GKとしてJユース杯優勝まで清水のゴールを守り続けた。当然、高3でも正GKとして君臨するが、結果を出せないまま夏のクラブ選手権で引退。以後、チームは吉田/柴田/長島の間で正GKが決まらず、大いに苦労したあたり、彼の存在感の大きさが伺える。
石垣・佐野・岩本といった強力なCBに隠れがちだが、山崎も堅守のワンピースに相応しいGKである。流れの中での冷静な判断は特記するものがあり、我慢して「待つ」ことができる。特にドリブルシュートに対する反応が鋭く、分かりやすい攻撃からのゴールは許さない。キャッチング・フィスティング・ディフレクティングの使い分けも確かで、真田の経験が確実に伝授されているようだ。正確なキックは体の成長につれて飛距離を伸ばし、今や彼の武器の一つになった。
ただ安定しているように見えて、何故かポカの多い選手であり、時間的余裕があると逆に迷いを見せてしまう。サイドからのボールに対する空間把握が狂うことがあり、ニアや頭上を抜かれることも。空間把握の面では、セットプレーでのポジショニングも今ひとつ。
▼山崎 竜男 1988.06.24生 [177cm/63kg] FW 「タツオ」
清水FC/FC両河内 (清水西河内小) →清水Jrユース (清水両河内中) →清水ユース (静岡農業高)
静岡選抜 (03年) 、静岡中東部選抜 (01年)
丸刈りの髪型のおかげで、見分けがつきやすいのが嬉しいFW (笑) 。中2のナイキ杯では登録の20人から漏れたが、最終学年にポジションを確保。が、得点という結果に恵まれず、神田の台頭に伴い長沢がFWにコンバートされて、秋から出番を減らした。昇格後1年目は殆ど出番がなかったが、2年目は春先から好調で先発に名乗りを上げる。その後、長沢が頭角を現すにつれて長沢と相性の良い町田にポジションを奪われることが多くなるが、長沢・町田・山崎、同期3人のポジション争いは最後まで続いた。
ボールへの執着心があり、勤勉なフォアチェックで貢献。前線では同期の中で最も身体的に強く、ゴール前だけでなく前後左右への幅広い動いて体を張り、ボールを体ごとゴールに運んで泥臭く突き進む。シュートに力みが見えたり、逆に躊躇を見せたりすることがあったが、最近はだいぶ足技が洗練され、決定力を改善してきた。ただ、プレー幅の狭さは問題。体格は並以上ではあるが、群を抜くほどではないので、体を張ったプレーを跳ね返すほどの相手に対し、いかに周囲との連携でチャンスメイクし、ゴールを決めるかが、彼への命題である。最終学年ではスペースへのパスと動き出しに長けた長沢・町田のコンビを意識するあまり、山崎の良さである泥臭さが失われ、そうした荒削りさが残る一年下の藤牧にポジションを奪われたきらいもあった。
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04月02日(土)
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