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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1987年度組
3つ下に同じ静岡FC出身で同姓同名の選手が在籍するが、別人 (って当然) 。二人とも、小学生時代から著名な選手である。「先輩の」前田は清水入り後、中1のさなるカップ準決勝のジュビロ浜北戦で劣勢を凌ぎ、PK戦3−1の勝利に貢献。中2で怪我の風間に代わってクラブ選手権のゴールマウスを守ると、U-14日本選抜にも選出、そのまま中3でも正GKとなる。昇格後早々に第2GKの地位を掴んだ前田は、高2では正GKと期待されたが、春先の怪我で長期離脱、夏から復帰したが風間の後塵を拝する。最終学年でようやく正GKとして活躍したが、夏前にまたも怪我で離脱、その後は練習には参加していたが、正GKを後輩の山崎晃に譲った。
「ゴールを守る」というGKの本分で、高い能力を示すGK。長身に加えて身体能力も高く、ポテンシャルは歴代でも最高レベル。ゴールエリア内で待ち構えて堅実に跳ね返す本格派で、機敏なステップワークと、縦横共に鋭い反応でシュートを止める。また低くて力強い長距離キックの他に、ロングスローもあり、攻撃の起点としての機能に秀でる。
しかし、DFラインが高い位置を保つ清水ユースでは、GKにもフィルダーとしての技術と判断力が要求されるが、この点で後れを取っている点は否めず、飛び出しに無理が見える。判断面で効果的なコーチングをする余裕がなく、連携面に重大な課題を残す。こうした課題に意識的に挑戦しているのだが、現時点では潜在能力に比して完成度は低いままだ。
▼八木 和秀 1987.08.13生 [174cm/65kg] 左SH 「ヤギ」
清水FC/江尻SSS (清水・江尻小) →清水JY (清水一中) →清水Y (常葉橘高)→静岡産業大学
柴田と並ぶ清水伝統のサイドアタッカー。右利きながら中1から専ら左SHを担当してきたが、ユース昇格後はFWで起用されることも。だが、FWとしても左SHとしても定位置を確保できず、試行錯誤が続いていた。が、最終学年の最後、Jユースカップも10月に入ってから遂に左SHでレギュラーに。6点を決めるラッキーボーイ的活躍で、チームを優勝に向けて勢いづけた。
Jrユース時代は思い切りのある柴田に対し、足下にボールを持ってから両足の技術と瞬発力を活かし、キレのある切り返しで勝負を挑むのが常だった。しかし、昇格後FWで起用されると、隙を見てマークを外し、スペースに抜け出す嫌らしい動きを身につける。テクニックは確かなため、その一瞬の隙があれば、難しい体勢でも簡単そうに得点できる。それは、左SHで先発した3年でも同じで、縦に抜けてクロスを入れ、逆サイドからのクロスにはDFの外側に抜けてゴールを決めた。
このように動きの質は面白いが、動きの量は絶対的に不足。また攻撃で隙を狙うことに意識するあまり、守備のポジションが中途半端になりがち。体格的不利もあって、隙を突いた一瞬以外は、潰されていることが多い。従来の武器だった足下にボールを持ってからの単独突破は、積極性に物足りなさが残った。
▼石垣 勝矢 1987.08.22生 [183cm/70kg] CB 「イシガキ」「ガキ」
清水FC/船越SSS (清水・船越小) →清水JY (清水二中) →清水Y (常葉橘高)→浜松大学
静岡国体少年選抜 (05年)、静岡中3選抜 (02年)
清水FC時代は9番を付けたストライカーで、所属チームではトップ下。Jrユース当初こそFW起用も多かったが、新中2セレクションで中村 (→藤枝東) が入ると、CBに固定されて不動の存在に。ユース昇格後、高1終盤から徐々にストッパーで先発の座を掴み、高2初頭に定位置を得るも、望月監督代行の2年生コンバート方針に従って、4年ぶりにFWで活躍する。高3では再びDFに戻り、静岡選抜の海外遠征・国体参戦を経て大きく成長。夏からはトップ昇格した山本真から主将を引き継ぐと、3バックでも4バックでも守備の中心として堅守を築き、セットプレーでの高い得点力で攻撃にも貢献、Jユース杯優勝を成し遂げた。
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04月02日(木)
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