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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 横浜FC戦 (A)
横浜はこの試合、出だしから精力的にプレスを掛けて清水のパス回しを遮断、前半28分、32分、後半0分と選手を入れ替え、スタミナを補給していた。だが、この3点目のゴールで、体力的にも精神的にも完全に「キレ」てしまう。ここまで相手の組織を崩すのに苦労していた清水だが、横浜が自ら組織を崩しているありさまに。あわせて清水の課題も、「相手を如何に崩すか」から、「確実に点を決められるか」に変わる。そして、この課題の答えを持っているのが、篠田悠輔という男だ。35分、佐野克の斜めに80Mサイドチェンジを受けて右SH渥美がクロス。これはDFがクリアするが、浮いたボールをPA手前で控えていた高野が、ダイレクトでPA内左へパス。CBの大外でフリーになっていた篠田が、鋭角から正確に左足ボレーをファーに決めた。4−0。
35分、サイドに開いた位置で左SH桑原卓がボールをカット、と、ふわりとDFの裏に入れた長いパスを入れる。PA手前中央にいた長沢がアイコンタクトで反応、いち早く斜めにニアへ抜けて足下で受けると、GKを右足インサイドフックで外し、左足で流し込んだ。5−0。39分、中に絞った位置で桑原卓がクサビのパスを中央の篠田へ、が、これをスルー、クサビのパスをスルーパスに昇華させた。彼の右を遅れて走る長沢が追い越し、GKと1対1を丁寧に決めて、6−0。ロスタイム (45分)、横浜9番のオフェンスファウルで自陣からFK。石垣?の蹴ったボールに触れたのは横浜DFだが、ヘッドを後逸する手痛いミス。左大外の桑原卓がそれに応じ、角度のない位置から左足ボレーでゴール。7−0。普段、セットプレーでは、上がる石垣・佐野克・岩本らに代わって守備に回る桑原卓、巡ってきた機会を活かした。
ハットトリック、リーチ3人。ロスタイム (47分)、相手ゴールキックを佐野克?が跳ね返すと同時に、左スペースに篠田が走り出す。飛び出したGKをPA内で縦に抜くが、すぐにDFが寄せてきてコースを塞がれる。進路窮まった篠田は転回、PA内中央へ向かう。この男、ハットの懸かった状態で、味方にパスする気など毛頭ない。途中、戻ってきたGKをもう一度抜いてコースを空けさせ、まんまとハットトリック達成。8−0。そして、試合終了。最後は26分の篠田の得点以後、放ったシュートが全てゴールになるという、壊れた展開であった。
横浜FC 清水エスパルスユース
3(2) シュート 12(8) ○柴田、◎高野、×長沢、×谷野、×柴田、×高野、◎篠田、◎篠田、◎長沢、◎長沢
◎桑卓、◎篠田
2(0) 右クロス 7(2) ×高野、○八木、○高野、×渥美、×渥美、×渥美、×柴田
0(0) 左クロス 2(0) ×八木、×克彦
1(0) 右側CK 1(0) ×八木
0(0) 左側CK 2(0) ×谷野、×谷野
0(−) 犯OS 1(−) ・篠田
7(1) ファウル 8(1) ・八木、・小泉、・小泉、・町田、・篠田、×石垣、・柴田、・谷野
▼試合結果
清水エスパルスユース 8−0 横浜FCユース
得点:前半34分:清水・高野 美臣 (小泉 慶治・ショートパス)
後半04分:清水・高野 美臣 (町田 朋弥・ショートパス)
後半26分:清水・篠田 悠輔 (石垣 勝矢・ロングフィード)
後半35分:清水・篠田 悠輔 (高野 美臣・スルーパス)
後半36分:清水・長沢 駿 (桑原 卓哉・スルーパス)
後半39分:清水・長沢 駿 (桑原 卓哉・スルーパス)
後半44分:清水・桑原 卓哉 ※相手クリアミス
後半44分:清水・篠田 悠輔 ※ドリブルシュート
警告:後半44分:横浜・09番 ※異議
▼選手寸評
[私撰MVP]
●高野 美臣 (3年・CH)
元FW (少年団時代) の本領発揮の2得点。最近、妙にドリブルが巧い。盛んにサイドに回って三角形の頂点の一つになり、パスコースを増やし、低く速いボールを正確に足下へ蹴って攻撃を厚くした。守備では盤石の1対1で相手の突進を止めた。
[私撰MIP]
●篠田 悠輔 (3年・FW)
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11月20日(日)
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