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えすぱっ子
by ひかる。
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■高円宮杯 桐蔭学園高校戦
 32分、枝村が桐蔭CB小川のファウルを誘って得たFKから、真希がようやく後半初シュート (枠外)。35分、池田の縦パスに枝村が左に流れながら受けると、クロスと思わせて独特の切り返しでPA内に侵入、小さく戻したボールに石垣がシュートを放つが、ニアに外れる。36分、右に開いた岩本のロングフィードを真希が受けると、枝村との鮮やかなワンツーで縦に突破、更に左前へ流すと死力を尽くした岡村が飛び出し、綺麗な左クロスがGKの上を越える。ファーに飛び込んだ枝村が放ったヘッドは、…ゴール右上を舐めるように外れていった。枝村は39分にも、桑卓にワンツーを返すと見せて、左足でファー上隅を狙うテクニカルなシュートを放ったが、枠を捉えない。

 だが、いつ得点しても分からないような状況で、清水の方が失点してしまうのだから、サッカーとは不思議なものである。39分、桐蔭、センターライン付近から左SB滝澤?が、鮮やかなダイレクト40Mサイドチェンジを送る。清水陣内右奥に飛び出した鈴木謙?がこれに追いついてPA右角付近に戻すと、受けた井上に対して佐野と池田の2人が対応。守りきったかに見えたが、井上が強引に左足でファーを狙ったシュートは、DFの肩に当たって変な回転をし、ゴールニア上隅に決まった。1−2。前半の見事な桐蔭の攻撃をシャットアウトしながら、優勢の終盤にアンラッキーショットを決められる、これがサッカー (This is Football) なのだろう。
 その後も、真希がドリブルで最終ラインを突破してPA内に侵入したり、枝村のスルーパスで右サイドを崩したり、桑卓のスルーパスで真希が左サイドを崩したり、清水の攻勢は続いたが、集中力を高めた桐蔭にシュートを許されず、タイムアップ。90分間全体の試合内容からは妥当な結果だが、枝村投入後は完全に押していただけに、無念さが残る。グループ1位とグループ2位の上位2チームしか決勝ラウンドに進めない今年の高円宮杯、非常に厳しい状況に追い込まれた。

桐蔭学園      清水エスパルス
5(3) シュート 4(0) ×真希、×石垣、×枝村、×枝村
4(2) 右クロス 3(0) ×悠輔、×真希、×枝村
4(0) 左クロス 2(1) ○岡村、×真希
1(0) 右側CK 0(0)
1(0) 左側CK 0(0)
0(−)  犯OS  1(−) ・真司
6(2) ファウル 8(1) ・真司、・村越、・石垣、・岡村、・桑彬、・枝村、・枝村、×岩本


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−2 桐蔭学園高校
 得点:前半31分:清水・岡村総一郎 ※シュートリバウンド
    後半14分:桐蔭・永瀬 広記  (井上 渉 ・右クロス)
    後半39分:桐蔭・井上 渉  (鈴木 健介・ポストプレー)
 警告:後半41分:清水・枝村 匠馬  (反スポーツ的行為?)


▼選手寸評
[私撰MVP]
●佐野 克彦 (1年・CB)
 1対1の対応では、非常に高いレベルにある。流れの中で村越とは動きが重なる場面も多かったが、同期の岩本投入後はスムーズな役割分担を見せ、積極的に前でチャレンジする岩本の裏を、スピードを活かしてカバーしていた。

[私撰MIP]
●桑原 彬  (1年・右SB)
 夏休みに最も伸びた選手だろう。平塚 (ジュビロ浜北→清水商) のような直線的なドリブラーに脆かった桑彬だが、この日は前半に一度突破を許したものの、体を張った守備を見せていた。岩本のチャレンジに対するカバーも良し。

●鈴木 真司 (3年・FW)
 昨年の高円宮杯でもそうだが、大きな大会になればばるほど、真司の「ズルさ」が真価を発揮する。得意のドリブル、こぼれ球に対する抜け目ないポジション、挙げ句には自陣でのヒールでのクリア…、昇格に際して評価の難しい選手だ。

[個人的好印象選手 (相手方) ]
 井上 渉 (3年・OMF): 右足は玩具だが、展開に変化を付けられる左足は、労働者の多い桐蔭の中で、貴重な存在。
 森 英次郎 (3年・右SB): よく体を張り、よく走り、よく戦う、高校チームの典型的なSB。Fマリノス出身だけど。

04年9月25日 (土) 13:15開始 西目サッカー場

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09月25日(土)
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