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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1985年度組
USA代表を想起させる、安定した基礎技術と卓越した身体能力が特長。それ故に1対1に強く、どのポジションでもソツなくこなす、高いユーティリティー性を持つ。空中戦に強く、局地戦の競り合いでは判断の間違いを強引にフィジカルで修正、ボールごと相手を潰してしまうほど大胆に強い。反面、両足のフィードは実に繊細。綺麗にサイドチェンジを通すなど視野も広く、前線へ50M級のロングパスを丁寧に狙い、自陣からのプレースキックでも威力を発揮する。繊細なだけでなく、強力なパワーも両足に宿しており、そのミドルは威力・精度を兼ね揃え、得点力が高い。
だが、経験の少なさと集中力の欠如のために、攻守の切替が遅く、判断に誤りが多い。キレで勝負するタイプのドリブラーと対峙すると、容易にマークを離してしまう課題がある。それを取り戻すためにフィジカルに頼るため、ラフプレーも多くなり、ファウルが嵩む。逆に身体能力で優位に立てなくなると、判断の誤りをカバーできずに致命的なミスに陥っていた。スピードがあり、ダイナミックな攻め上がりも持ち味とするが、自分の形を完成していたいため、クロスやシュートといったラストプレーに至らない場面が多い。おしなべて荒削りで、未完成というイメージが強い選手である。卒業後は1年先輩の渡邊優希と同じ JAPAN SOCCER COLLEGE に進んだ。
▼大瀧 義史 1985.05.05生 [165cm/57kg] トップ下・左MF・ボランチ 「タキ」「オオタキ」
清水Jrユース (附属静岡中) →清水ユース (常葉橘高) →中央大学
二種登録・静岡国体少年選抜 (03年) U-17NT・静岡高2選抜 (02年)
U-17NT・静岡高1選抜 (01年) U-17/14NT・静岡中3選抜 (00年)
附属中出身の看板が否応なく知性を感じさせるが、実際には闘志溢れるコーチングで周囲を奮い立たせる00年度Jrユース主将にて、闘将。ユースでも主将を務めた。中2から左MFとして、Jrユースで先発を確保、中3では3−5−2のトップ下として、現実的な戦術に一人で創造性を加え、高円宮杯優勝を達成する。ユース昇格後は、当たりの激しさに苦悩が続いたが、2年目に左MFとして技術を誇示するスペースを得て、クラブ選手権決勝で貴重な決勝点を叩き込んでみせた。その後、浩太の後釜にボランチに入っていたが、守備面の脆さを忌避されて再び左MFを定位置にしている。最後の大会では、右MFであった。
テクニシャン揃いの清水ユースにありながら、歴代でも比類無き技量を持つ名手。その左足はクロスだけでなく、浮き球とグラウンダーを使い分けるスルーパス、強烈なボレー、相手GKを嘲笑うループなど、多彩な球種を披瀝。また大瀧→阿部のホットラインのシンクロ率は高く、正確なプレースキックなどを通して襲いかかる。得点力も高く、ゴール半径20M以内でフリーになれば、角度や人の壁に関係なく射程範囲。さらに最近は、体ができて競り合いに粘りが出てきており、強い闘志と高い集中力を以て、試合を通して精力的に動き回っている。豊富な運動量と確かな戦術眼に支えられた、変幻自在のポジションチェンジが、第二の特長となった。
短所は、何といっても、Jrユースから全く伸びなかった身長。残念ながら、サイズというものが、上になるほど重みを増すのは事実である。体格的不利だけでなく、スピードもある方ではない。せっかくの技術も、潰されれば宝の持ち腐れ。また、足下のテクニックで勝負するプレースタイル故に、球離れが遅れがちなため、一層潰される機会が増えることになる。特に守備面での劣勢は明らかで、ボランチでの起用は、フィルター役になれないリスクを抱えた。テクニシャン受難の時代でもあり、進学した中央大学を経由して、プロには再挑戦することになりそうだ。
▼獅子内善雄 1985.05.07生 [170cm/63kg] FW・右MF 「シシ」
八戸市八戸東中→清水ユース (静岡学園高) →日本大学、U-17東北NT (00年)
青森出身の外部参入組。2年、3年と9番を背負うなど、クラブの期待の大きさは感じられたが、怪我にも泣かされて、あまり出番を得られなかった。だが、高円宮杯で決めたファインシュートの印象が強かったのか、日本大への進学が決まっている。
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04月02日(火)
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