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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1985年度組
  U-16日本代表・U-18GKキャンプ・静岡高1選抜 (01年) U-15GKキャンプ・U-17/14NT・静岡中3選抜 (00年)

 エスパルス待望、清水生まれの大型GK。ふぁんたじすたとか、清水の「怪人」とか、「ウミト」ダバラとか、様々な異名を持つ。最後のは、ただのこじつけだが (笑) 。
 Jrユース当時から185cmの立派なサイズを誇ったが、怪我と連携面を理由に高円宮杯無失点優勝GKの座を風間に譲ってしまい、優勝コメントでもハッキリと不満を口にしている。昇格後も浅山の控えに甘んじるが、高2で正GKを確保するとクラブ選手権で無失点優勝を達成、したたかにJrユースでの無念を晴らした。高3では無論、その地位は不動のものとなり、遅れて9月には二種登録に追加。大学進学も考えたそうだが、最終的にトップ昇格を選んだ。代表レベルでは継続的に選出されており、ゴールキーパーキャンプにはU-15とU-18で3年連続参加。ちなみに、篠田大輔と同郷だったりする。

 優れた運動能力と恵まれた体格を活かした、ハイボールに対する高さ、競り合いでの強さは、それだけで大きな武器。またサイズを感じさせない柔軟な身のこなしがあるため、縦方向だけでなく横方向にも守備範囲は広く、難しい体勢を苦にせず、特に至近距離からのシュートにも反射的な超反応を見せる。だが、何よりコーチングでの存在感に特筆するものがあり、具体的かつ適切にポジションを修正してシュートの確度を下げさせる、渋い指示もできる。ナショナルレベルでの指導が長い選手なので、シュートに対するポジショニングなど基本的な動きも良い。
 課題は、プレーの内面。飛び出しの判断が悪く、ロングボールに対して容易に目測を誤る。だが、彼は欠点に臆して小さくまとまるのではなく、剛胆な選択を行った。即ち、目測を誤っても構わず飛び出す! オープンプレーを磨き上げた海人は、往年の川口能活宜しく果敢にPA外に飛び出しては、相手FWに頭で競り勝ち、トラップして詰めるFWを切り返す。さすがに指導陣はヒヤヒヤものなのか、最近は一時期に比べれば大人しくなったが、その「ふぁんたじーあ」は必見。ともかく、内面にムラのある選手なのは確かであり、終了間際や、思い切ったミドルシュートに対して集中力を欠きがちな点、失点後に急に思い切りが不足する点などは、兎角、安定感が求められるGKとしては改善が求められるだろう。


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▼小林 拓矢 1985.04,16生 [173cm/63kg] 右SB 「コバ」
  清水Jrユース (富士川町第二中) →清水ユース (静岡学園高)
  静岡高1選抜 (01年) U-14NT・静岡中3選抜 (00年)
 高円宮杯無失点優勝に貢献した右CB。基礎技術が確かで計算できる一方、自分の特徴を出しきれず苦しんでいるようだ。そのため、強力なタレントに対抗できる絶対的な武器に乏しく、相手との駆け引きで有利に立てない印象がある。身長の伸びが止まったこともあり、3年間での出場機会は少なかった。


▼森安 洋文 1985.04,23生 [177cm/68kg] 左右SB・CB・ボランチ 「モリ」「モリヤス」
  Dallas Texans SC (USA) → (富士市富士中→) 清水ユース (静岡サレジオ高) →JAPAN SOCCER COLLEGE
  静岡国体少年選抜 (03年)

 日韓W杯で旋風を起こしたUSAからの帰国子女で、前所属チームはダラスの方。筆者が彼を初めて観戦したJユース杯甲府戦で豪放なロングシュートを決め、 (筆者に) 鮮烈な印象を残す。高2になると起用機会も飛躍的に増え、多くのポジションで試されながら、クラブ選手権の途中で篠田から左SBのレギュラーポジションを奪取。決勝の浦和戦では競り合いに課題を見せ、一時は先発から外れることもあったが、年間を通じて活躍し大きく成長した。高3ではボランチ以下の全ての守備的ポジションで起用、東海プリンスで5得点を挙げるなど県下でも注目される存在になり、静岡国体でも右SBとして定位置を掴んだ。


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04月02日(火)
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