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ビバ彦♂日記
by ビバ彦
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■みちのく爆音レポ(1)
一年前の盛岡で初開催だったみっち爆も今回で三回目。光栄な事に今回も呼んでいただきました。
前回は結局レポートをサボってしまったので、今回は長文になりますがきちんとレポートしたいと思います。

■バスの時間ーー緩慢と豊穣
今回ははじめて高速バスを使用してみました。最近何とはなしにバス旅行にハマっているんです。

安価で緩慢なバス旅行。そこには飛行機や新幹線といった目的地に最短で到着するだけの
移動法とは違う妙味があるような気がします。バス旅行では最低でも移動に4-5時間かかります。
忙(せわ)しい現代人の感覚からすると、それは実質半日に相当するでしょう。
現世的な事柄どもが何も継起しない時間、だからこそ掛け替えの無い豊かな時間なのかも
しれない。しかしそれは短絡的に想起されるような、現世の垢を落とすといった日常からの
逃避的な、あるいはハレ/祝祭的な意味ではない。

上下動するエンジンの回転音、振動によって軋むスプリング、車体があげる鈍い風切り音、
漫然と移ろう外界の景色……実はそこでは色んな変化が絶えず常に起こっている。
何も起きないが無数の事どもが生起する時間。まこと人生以外の何ものでもないような時間。
そう、隔離された緩慢な時間とは、実は本来の人生に直面するような貧相で豊穣な時空
なのではないでしょうか。

■旋回する吹雪
なぞと観念的な言葉遊びは別にしても、ゆっくりとした時間が流れるバス旅行は
なかなか楽しいものです。

特に今回の往きのバスは滅茶苦茶楽しい紀行/気候でした。朝イチ=07:30に新宿を
出た頃は何ら問題のない晴天。CDを聴いたり、読書をしたりして時間をやり過ごしていました。

あれは10時過ぎだったろうか、みちのくに入ったところ、つまり茨城を超え、
東北地方に入り始めた辺りから天気が急変。空は晴天なのに、小さな白いモノが
大気を旋回している。まさか雪ではないだろう、もしや花粉の類い? とも思い、
休憩のS.A.でブツの正体を確かめると紛れも無く雪。触ると冷たい。
雪が凄い勢いで旋回しているのです。しかし、日差しは暖かい。
空気は冷たく日差しは暖かい。東京人には全く経験のした事の無い落差感。

結局仙台手前の国見峠S.A.では、激しい勢いで吹雪が弧を描き宙を舞う。
しかもさ程寒くないし、路面もほとんど濡れていない。
それはRPGの雪の魔法のエフェクトもかくやという見事に幻想的な景色でした。

■とりあえず牛タン
不思議な感覚に幻惑されつつ、バスは13:00過ぎに仙台駅に到着。
この時点では雪は跡形も無く消滅。空気は冷たいけれど日差しの強い春の日に変化していました。

まずは娘。コンの会場仙台サンプラザに歩いて向かい、こ〜よ〜氏と落ちあい、
フライヤを分けていただく。しばし話した後、昼公演を見るこ〜よ〜氏と別れ、
食事でも取るつもりで仙台駅へ徒歩で戻る。僕は夜公演のみ。

ラーメンか牛タンか悩むが、安牌狙いで経験済みの「利休」(東七番丁店)の牛タン。
作秋の仙台訪問時にごっしー先生も絶賛してた店。確かコイタくんもよく行くとか言ってたような。

貧乏性が顔を出し,深く確認もせず「サービス定食」とやらを頼んだら、
なんとカレーとサラダが付いて来る始末。パッと見、牛タン定食に比べると
メインの牛タンは少なめだし、これは失敗かと思ったところ、カレーの中にドカッと牛タンが!
さらにサラダの中にもドレッシングまみれの牛肉の塊が数個! 率直に言ってカレーを
喰ったらメインの牛タンの味も何もないところではあるが、いやしかし、関東ではな
かなかにお目にかかれない分厚い牛牛牛の塊を喰えて大満足。俺の味覚なんてそんなもんです。

■粉雪とフライヤ
食後は楽天ゴールデンイーグルスのオフィシャルショップで買い物したり、
仙台駅前をブラブラしたりして腹ごなし。昼公演終了直前にサンプラザ前に到着。
盛岡から車で来る主催のよし彦。くんは悪天候(吹雪)のため遅れるという。

ダフ屋さんに混じって早速ビラ撒き。すると天候が崩れ始め、辺り一面粉雪の舞う景色に。

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03月29日(火)
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