ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「人間関係のトラブルの原因って、ちょっとした生活習慣なんです」
『月刊CIRCUS・2008年3月号』(KKベストセラーズ)の特集記事「春の転職シーズン到来・採用責任者はココを見ていた!〜人事部長に訊け」より。
(『エンゼルバンク―ドラゴン桜外伝』の作者である、漫画家・三田紀房さんが語る「入社後を見据えた『ドラゴン桜』式転職術!」の一部です)
【私自身は「転職は非常にリスクの高い行為だと思っています。転職について、取材や情報収集をしていて感じることは、ほとんどの人の転職理由は、本当は「人間関係」なんですよ。「給料が安い」とか「職場環境が悪い」とか、みんなそれなりの理由を言うんですが、よくよく本音を聞いてみると、人間関係をきっかけに辞めようと考える人がほとんどなんです。
確かに良好な人間関係があれば、よそで一から始めようという決心はしにくい。人間というのは、酷い状況下でも、仲間の存在があれば我慢できるんですね。逆にどんなに給料が良くても、仲間に恵まれないと辞めたくなるんです。
そしていったん辞めたくなると、自分の可能性を試したいとか、チャレンジしたいとか、成長したいとか、ポジティブな理由を後付けして、決意を固めていくんです。
でも本音は人間関係です。そこを認識しないまま、次の職場に行っても、自分の理想の人間関係が築けるという保証はどこにもない。次の職場でもギクシャクすれば、また辞めたくなる。それが職場を転々と替える原因になっているようです。
でも、辞めたいものは、辞めたいですよね(笑)。だから転職は絶対ダメだとは言いませんが、辞める前にもう一度自分を見直してみる必要はあるんじゃないかな。単純に人間関係が理由なら、良好な関係になるよう努力してみるのもひとつの考え方だと思います。
人間関係のトラブルの原因って、ちょっとした生活習慣なんです。
机が汚いとか、時間にルーズとか、つき合いが悪いとか。世間一般が共有しているルールから外れると、急激におかしくなる、自分が気づいてない部分で人に不快感を与えてるかもしれません。そこを改善するだけでも人間関係って変わりますよ。】
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『ドラゴン桜』にこんな「外伝」が出ているとは知りませんでしたが、ここで三田さんが話されている内容、「転職」を希望する勇気はないものの、日頃の人間関係には悩み続けている僕にとっては、非常にインパクトがあるものでした。これを読んで、あわてて職場の自分の机を少し片付けてしまいましたし。
確かに、仕事の内容のキツさと同様に、あるいはそれ以上に「人間関係がうまくいっていない」という状況は、「環境を変えたい」という大きな要因になりうるものだと思います。逆に、どんな辛い状況でも「大切な仲間」がいれば、意外と踏ん張れたり、かえってやりがいを感じたりできる場合もあるのです。もちろん、「本当に酷い労働条件」の下では、どんなに素晴らしい人間たちでも、「良好な人間関係」を維持するのは困難だとは思うのですけど。
この話のなかでいちばん考えさせられたのは、【人間関係のトラブルの原因って、ちょっとした生活習慣なんです。】という部分です。
いや、「人間関係」にもさまざまな深さがあるとは思いますし、生活習慣を変えただけで、いきなり憧れの女性の間に恋愛感情が芽生えるとは考え難いのですが、少なくとも「職場で一緒に仕事をしていく上で、大きな摩擦を避けられれば良い」という程度の「人間関係」であれば、確かに「生活習慣」の影響って、けっこう大きいんですよね。
多くの人は、「自分が同僚にスポイルされる理由」を「性格の不一致」や「相手の狭量さ」にあると思い込んでいるのですが、実際は、「遅刻が多くて会議で周囲を毎回5分待たせている」ことや「日頃から無遠慮な言葉を投げかけている」ことが原因であることって、けっして少なくないのです。「机が汚い」なんてのは「いちいちそんなことを気にするほうが悪い」っていう人も多いでしょうが、「隣の机が汚いのが、どうしても気になって不快」という人だっているのです(僕もこの三田さんの話を読んで反省しています)。
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02月13日(水)
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