ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「『魔界村』というゲームの中心は、レッドアリーマーなんです」
「レッドアリーマーって、なんでボスキャラでもないのにこんなに強いんだ? ぜったい、早くゲームオーバーにしてやろうっていう陰謀だ!」とか、友達と言い合っていたような記憶もありますし。
その後のシリーズでの活躍ぶりをみると、製作者側もアリーマーが「お気に入り」だったのだとは思っていましたが、それにしても、『魔界村』の世界観の中心が、アイツだったなんて!
そして、この対談のなかで、もうひとつ僕の印象に残ったところは、藤原さんが、「下手なプレイをしたときに面白いかどうかってことが大事」と仰っておられるところでした。ゲームを作る側にとっては、「クリアできる正規のルート」をキチンと作ることが大事なのだと僕は考えていたのですが、ゲームというのは、「ミスしたときに面白くなくてはダメ」なんですよね。
言われてみれば、どんなゲームでも、一部の超絶ゲーマーを除くプレイヤーは、ノーミスでクリアできることなんてほとんど無いはずです。
「スムーズにクリアできるシーン」よりも「やられてゲームオーバーになるシーン」を、はるかに高頻度に体験しなければならないわけで、「下手なプレイをしても面白いゲーム」じゃないと、確かに長時間遊ぶのは辛いはず。ゲームオーバーになるときって、基本的にプレイヤーはムカムカしているのですが、それでも思わず「もう1回!」とスタートボタンに手が伸びるようなゲームは、やはり「いいゲーム」なのでしょう。
「面白いゲーム」っていうのは、ある意味「今度はどんなやられ方でゲームオーバーになるのかな?」という楽しみがあるゲームなのです。悔しいけど、キャラクターのやられっぷりに笑っちゃうような。
そういう意味では、『スーパーマリオ』などは、本当によく考えられ、作りこまれていますよね。
ゲームを作る人の思い入れや重視しているポイントというのは、プレイヤーが意識している部分とちょっと違うみたいです。
でも、ファミコンの『魔界村』のアリーマーは、さすがにちょっと難しすぎたような気が、今でもするのです。
あれをアーケードでクリアした人って、そのお金でファミコン本体くらい買えたんじゃないかなあ……
10月26日(金)
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