ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■光市の母子殺害事件の控訴審が始まった。
本村さんは、近しい者を失って苦しみ、被告を殺したいという衝動に苦しんだ。1審、2審の裁判官はそれに見合う知恵を絞ったのか、とは言わない。せめて司法は人間らしい対応をしたのか、と恥じて最高裁は決断したのである。】
参考リンク(1)「あんた何様?日記('07/5/23)〜死刑廃止のイデオロギーで集まった弁護士たち」
参考リンク(2)「元服役者アンリの場合。」(ilyfunet.com ('02/1/11))
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引用部も含め、長くなってしまうのですが、参考リンクも含めて目を通していただければ嬉しいです。
今日('07/5/24)から、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審がはじまりました。最高裁が1審、2審の「無期懲役」の判決を破棄したのが去年の6月20日ですから、ほぼ1年が経っています。あのときの「死刑廃止派」の安田好弘弁護士の「殺意はなかった」「赤ちゃんを泣きやませるため、首を蝶々結びにしようとした」などという会見映像を観て、「お前らも一緒に死刑になれ!」とテレビに向かって罵声を浴びせたのは、たぶん、僕だけではなかったと思います。こういうのが「法廷戦術」なのかもしれませんが、僕にはこの安田弁護士たちが、被害者や遺族、そして僕たちをバカにしているようにしか見えなかったのです。
僕は以前から、「死刑存続論者」であり、「世の中には、死をもってしか(あるいは、死をもってさえも)償えない罪というのがあるのだ」と考えているのですが、ここで神足さんが挙げられている「フィリップ・ベルトラン君誘拐事件」での手を震わせ、青ざめてのボキヨン弁護士の訴えと「口を押さえようとしたら偶然首が絞まっちゃったので殺意はなかった、だから殺人罪じゃない!」と平然と言い放つ安田弁護士の会見とでは、「この2人を同じ『死刑廃止論者』として扱うのは、ボキヨン弁護士に、ものすごく失礼なのではないだろうか?」と言いたくもなるのです。
ボキヨン弁護士は、犯人の罪を認めた上で、「その罪を犯してしまったのは、犯人が『精神的に子供だったから』(とはいっても、このパトリック・アンリという男、事件を起こしたときには、もう21歳だったんですけどね)であり、彼に大人になる機会を与えてほしい」と訴えました。
それに比べて、安田弁護士の「弁護」は、「責任逃れ」としか思えない、「こじつけ」のオンパレード……
パトリック・アンリという男は、結局、終身刑になりました。
これをきっかけに、「ギロチンの国」フランスは「死刑廃止」へと向かっていったのです。
僕個人としては、このパトリック・アンリという男のやったことは、死刑に値すると思うのですが、少なくとも、このボキヨン弁護士の真摯な姿勢には、「死刑制度」について、僕自身もあらためて考えさせられたのも事実です。こういうのが「フランス的」というか「劇場的」なのかもしれませんけど。
しかし、こうして比べてみると、あの安田弁護士っていうのは、本当に「死刑廃止論者」なんですかねえ……正直、あの人の言動を観ていると、死刑廃止論者すら、「やっぱり死刑制度は必要なのかも……」と思い直してしまうのではないかなあ。まさか、死刑制度存続のために送り込まれたスパイ?
最後に、フランスの死刑制度廃止のきっかけになった、パトリック・アンリの「その後」を「参考リンク(2)」から紹介しておきます。
【フランスでは1885年以来、法務相が10年以上の懲役服役者に対して仮釈放を認可してきたのだが、2000年6月に成立した刑法改革法により、この権限が法務相から控訴院司法官の合議に移譲された。以来、2001年だけで5847人(33人は終身刑)が仮釈放された。アンリはその一人だったのである。
出獄後の8カ月間、夜間は拘置所にもどる保護観察期間があり、アンリは印刷会社に就職した後も拘置所から通勤していた。その後の7年間は行刑裁判官の監督下におかれる。
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05月24日(木)
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