ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6844,閑話小題 〜何にも手にしてないことに気づいた


   * 何にも手にしてないことに気づいた
 この年齢になって、何にも知らないことに気づいた日々。真面目くさって、
読書時間を、最低、2時間以上をかけても、このさま。ジョン・レノンの次の
言葉が世界に衝撃を与えた。彼らビートルズが残した曲は、歴史に残る。
しかし、そのリーダーたる、この言葉も曲と共に歴史に残る。
 ―
《 1962年、ビートルズがリヴァプールからデビュ―すると、瞬く間に世界中に
 知られる存在になった。アメリカでも大成功を収めて、翌年には女王閣下に
招待を受ける。日本にも武道館が初めてロック・コンサートに使われた。
ところが、何れの場でもモミクチャにされて疲れ切って1966年にツアーを中止。
その前年、リーダーのジョン・レノンは、記者会見で、こういっている。
<ビートルズは成功し、欲しいだけの金と名声を手に入れたが… 
 最後に、何も手にしてないことに気づいた。> 》 
 ―
好きなことに打込んだ上に、お金と名声を手に入れたのに満足を手にすることが
出来なかった。 10日前に『イエスタディ』を、みたが、その功績は大きい。
この音楽を聴けば解ることだが、麻薬からトリップした世界の音楽。女王と会見
している時も、隠れて麻薬を吸引していた後日談がある。
 この文章を読んで思いたったのが、
『この年齢になって、何にも知らないことに初めて気づいた』ことである。
‘まだ気づいたから少しは良い’としてもである。上を見上げればキリがない、
下を見れば底がない、横を見れば情けないとしても。 竹トンボのように、
いやシャボン玉のようにフワフワとんで、破れて消える己が姿を。
 
薬害の一つに突如の不安状態があるようだ。充実感の真逆の空虚、虚無感。
何が幸せか、そこで考えたのが、先のジョン・レノンの言葉。
 先人の哲人が、この答えを求めて、考えて考えて考えぬいたが… 
それは、個々人により、違って当然。それぞれが、哲人の言葉などから、
自分で答えを出すしかない。

昨夜の就寝中に、‘御上り帰り’の家内に起されデジカメ画面を見せつけられた。
その顔は童女そのまま。格安新幹線をフルに使って連日、楽しむ姿に、『今度、
私も連れてって!』の情けない我が言葉。どうしたら、こんな顔が出来るか?
これでは‘わしも族’の仲間入りになる。 …誰も居ない寝室で、YouTubeや、
録り溜めの映画の見放題も至福。 まず25%の現実体感の確保がベースに必要。 
40歳半ばから60歳半ばに確保済み?が、ここで生きてくる。現在の生活習慣
レべりが私の器ですか。‘わしも族’程度の自己確認になるから、同伴参加は
止めてこうか? 生き急ぎ過ぎですか。 彼方からの「地球ツアー」も、
終着点に近づいてきた今日、この頃、これも人生。解答は、‘気づくこと’

・・・・・・
映画評 〜『イエスタディ』
2019年12月02日
 ハリウッドものドンパチの映画に、少々うんざりをしていた。
今回も、このファンタジーものか、ドンパチに迷ったが、これを選定。 
これで良かったと感じさせられた映画。時空を超えて昔に帰ったような心地に
させらていた。世界中のリタイア年代をターゲットにした筋立てで、ビートルズ
好き用には恰好の映画。 
 …私も学生時代にはレコードを繰返し聴いていたこともあり次つぎと主人公
ジャックが記憶を頼りに楽曲を披露するプロセスの物語に何とも味わいを感じた。 

   〜物語とは…〜
《 世界規模で原因不明の大停電が起こり、彼は交通事故に遭う。昏睡状態から
目を覚ますと、史上最も有名なビートルズが存在していないことに気づく─ 
更にビートルズのレコードも消え去っている。その摩訶不思議な状況の中、唯一、
彼らの楽曲を知っているジャックは記憶を頼りに楽曲を披露するようになる。
 物語はジャックの驚きや興奮、戸惑いや葛藤、そして喜びがビートルズの珠玉
の名曲とともに語られていく。何気なく友人たちの前で歌った“イエスタデイ”
がジャックの人生や世界までも大きく変えていくが、夢、信念、友情、愛情…

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12月10日(火)
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