ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383264hit]
■6101,閑話小題 〜銀行にも大変革の大波が…
<銀行員 大失職 ―岡内 幸策(著)〜2017/6/2>
* きついの〜! 御多分に漏れず…
この春先に、地元の大手地銀の第四と北越銀行の統合計画が発表され、
ここでテーマにした。(後にコピー)。20数年前のバブル崩壊で20数行あった
都市銀行が、何と3行に集約された。そこには想像を絶する過酷な合理化が行わ
れたが、地銀以下の合併は少なかった。Amazon内の検索で、これに関する書籍を
検索すると、多くの著書が出てきたが、ことは深刻。その幾つか紹介する。
まずは、<銀行員 大失職>から
内容紹介(Amazonより)
◆ 銀行員の質の低下、銀行自体の自壊も始まる
銀行と金融マンの質の低下が止まらない! 金融の最新情報は聞きかじりだけ。
本部が薦める金融商品をマニュアル通りに売りつけるばかりで、顧客側ニーズ
には応えられない。バランスシートも読めなければ、地域情報も自分の足で稼い
でいないから、融資のための案件組成など望むべくもない。対人折衝の機会も
少ないため、コミュニケ能力も失われている。それでも銀行員は一生安泰。
行内での出世競争に敗れても、取引先が拾ってくれる? いや、そんな時代は
完全に過ぎ去ろうとしている。
▽ 質の低下は今さら。何をもって質の低下というか?の問題もある。
劣化した人種とは、「リスクを負うことから逃げ、真摯に人生を追い求めること
を避けて、現象に振り回され、自らの脳で考える習慣を持たない人」といえば、
酷いサンプルが、彼方此方に。
―
◆ AIでほとんどの業務が代替可能に
AI活用で現場から人がいなくなるは製造業だけの話ではない。すでに、AI搭載
ロボットによる投資アドバイスが導入され、近い将来、窓口業務全般にも活用。
そこに蓄積された情報で、さらにAIは進化していく。そのうえ融資や案件組成
のための企業分析におけるAI活用も始まれば、多くの銀行員・金融マンは当然、
お払い箱になる。さらに最近は、企業の銀行からの人材受け入れが極端に減少。
まさに大失職時代の幕開けである。
▽ 10数年前になるが「小さなチップに支店の機能の全ての入力可能」と、
耳を疑うような話を聞いていた。その現象化が、コンビニや、駅構内の自動
決済窓口。更に、中国などではスマートフォンによる直接支払いが進んでいる。
―
◆ 銀行大淘汰の時代に銀行と金融マンは何をすべきか?
本書は、実務はもとより銀行のウラ事情にも通じ、銀行員の質の低下を憂え
続けてきた筆者ならではの視点で、AI時代の銀行のあり方を切り取るもの。
IT化、ブロックチェーンなどネット社会の進展で銀行そのものの存在意義が
問われるなか、相変わらずの横並び経営を続ける銀行と、そのなかで自己変革
のできない金融マンたちが直面している課題を解説するとともに、一般読者も
金融(銀行)の最前線で起こっている変化がわかりやすく理解できる。
▽ 『地方銀行消滅』津田倫男(著) ー2016/9/13 の説明には、
<全国の地方銀行が人口減少による経営先細りに苦しみ、一斉に統合・再編に
走り始めている。10年後には計105行が28のグループに。>と。
4分の1とは尋常でないが、20年前、都銀が3行に集約された現実から見て、
何ら不思議でない。
… …
☆ 年金生活者の身には多山の石としても、社会変動の一現象をシリアスに垣間
見るには参考になる。大都市への一極集中化と、情報化の現れでもある。
世界は日々、隅々までネットで結ばれていく。
――――
2017/09/15
閑話小題 〜 地方銀行消滅
ふと、去年分の同月同日分をみると、以下なるテーマ「地方銀行消滅」を
書いていた。「第四銀行と北越銀行の合併」をテーマにしていた時には、これを
書いていたことを失念していた。数年で、3分の1、5分の1に再編・統合なら、
早々に、合併するのも当然のこと。健全ということになる。ただし地方豪族化
した体質、塗炭の苦しみになるだろう。
――――
2017/03/17
閑話小題 〜北越と第四銀行の経営統合
* 北越と第四銀行の経営統合、の号砲一発
[5]続きを読む
11月26日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る