ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6085,閑話小題  〜倒産無常
   * 倒産無常
 倒産のニュースとなると他人事ではない。ここで何度も取上げてきたが、
そう甘くはない。幼児の頃から青年期に至るまで、両親から「倒産・夜逃げ話」
を聞かされていた。 更に実社会に出てからも、生々しい具体例を見聞きした。
それもあって、万一の備えは創業の事業設計に組み込んでいた。
・妻子を含めた親戚は一切、近づけない。
・家内と通帳を別にしておく。
・途中から、会社名義の合法的内部留保の積み立て。
<会社名義あてに社長への生命保険をかけ、解約すると8割がかえる>保険。 一度、経費で落ち帳簿上は消えるが、その積立は、そのまま実質残る。
 今では禁止された。それに手をつけざるを得なくなったら整理と決めて、
レッドラインの直後に清算に入ったため、銀行以外の債権をほぼ完済できた。
債権者からの苦情もなく、抵当の自社物件も一年で売却出来た。文字とおり、
「不幸中の幸い」だった。 二つのホテル物件には、居酒屋のテナントが
入居していたが、物件の買い手がなければ、テナントは無条件で退店を強い
られ、倒産・廃業の憂き目にあうところ。新潟駅至近の好立地もあった。
 一昨日のニュースの債権者集会で、<てるみくらぶ>の女社長の吊し上げの
様子を生々しく報じていた。その直後に詐欺罪で逮捕されたが、それはそれは!
壇上の集団リンチそのもの。寒波で離陸出来なかった外国人乗客の抗議を見た
ことがあったが、手は出さないが、火の出るような逆鱗は、傍目でも恐怖が
伝わってきた。
   〜ネットニュースによると〜
≪ 【<てるみくらぶ> 「人生めちゃくちゃ」
        債権者集会11/8(水) 21:40配信  毎日新聞】
 不正融資などのずさんな経営実態が明らかになった、格安旅行会社の
「てるみくらぶ」。旅行を申し込んだ客の多くは返金の見通しが立たず、
怒りの声を上げている。「全額返金しろ」「うそ泣きするな」。 今月6日、
東京都港区で開かれた債権者集会。壇上で謝罪を繰り返す山田社長に、債権者は
怒声を浴びせた。「今回の出来事でうつ病になり、人生がめちゃくちゃになった」
と訴える人も。山田社長はうつむき加減で多くを語らず、破産管財人による財務
状況の説明が淡々と続いた。 新婚旅行を計画していた茨城県古河市の男性会社員
(41)は3月22日、周囲に「格安だし安心」と勧められ、6日間ハワイ旅行を予約。
航空券はビジネスクラス、ホテルは五つ星。妻との思い出作りを心待ちにして
いたという。≫

▼ 創業など、そう簡単に出来るものではない。
<・創業1年目で約30%近くが消滅するという高い退出率であり、
 さらに5年後の生存率は約40%、
10年後では約25%の企業しか生存していないのです。
・また、個人事業所の場合は会社に比べ生存率が低く、
創業1年目の退出率が約40%、5年後の生存率は約25%、
10年後では約10%の生存率となっています。>
 私の30年の事業生存は数%だろうが、省みると、「へ」の字の動線。
初めの10年が右上がりで、中盤がナダラカな、後半の9・11以降の10年は
急激な右下がりになっていた。 ⇗、―、⇘ の30年、準備を含めた『経験価値』
を充分に実感してきたため、充足感はあれど虚無感は全くない。
 ドンキホーテのように人生を喜劇に遊ぶのも決して悪くはない。装置事業の
ため、「待ちの余裕時間」が、充分あったため、旅行、読書時間を充分に持てた
「時間リッチ」になれたこと。 しかし、一つ間違えば「倒産無惨」に…。 
娑婆には、「時間プアー」と「知恵プアー」が溢れている。更に「精神プアー」
「金銭プアー」も。還暦・古希ともなれば、「恒産あって、恒心あり」に。
何とか家内の(;^ω^)ヘッ! が今日のオチ。 何とも甘塩っぱい味がする。

・・・・・・
5718,閑話小題 〜アメリカ大統領選挙
2016年11月10日(木)
   * 「もしトラ」が現実に!で、どうなる?
 日本国内で「もしトラ(もしトランプが勝ったら)」という言葉が飛び
まわっていたが、日本や、ニューヨーク市場の株価からみて、「もしトラ」は

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11月10日(金)
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