ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5934、閑話小題 〜「家、ついて行ってイイですか?」 ーB 初老男の夢
* 初老男の夢
先日、録画していた「家、ついて行ってイイですか? スペシャル」
を見たが、どれも面白いディープな内容。 そういえば1〜2年前、ここで
テーマとして取上げ、書いたはずと、ネット内検索をすると、やはりあった。
我ながら、真面目な視線に驚いている。
スペシャルの<アパート室内、ゴミ屋敷>、銭湯から出てきた初老の男の
「切なさ」が直に伝わってきた。 室内のゴミの一つずつが、本人にとって
意味(価値)があるという。
「自分の描いた絵画と花を共に売るのが夢だったが、両親の介護に追われ
せざるを得なかったため、夢は叶わなかった。周囲に「外で働くのは大変だ」
と言われたが、両親の介護は並大抵でなかった。父親からは、介護の専念は
立派な仕事… 」と言われていた。そして見送ったが現在、天涯孤独?
「この部屋にあるものは、私にとって、どれもこれも価値もの。ビールの空缶
の絵もよくみると、素晴らしいデザイン。絵の参考になる素材になるため捨て
られない。」と。 「花屋といっても、リアカーに生花を積んで、行商する
もので、そこに、自分の描いた絵画を乗せ、一本200円の花でも、私の絵画が
気に入って共々1000円を払ってもらえれば…」と、何ともいじらしい夢。
ここで16年以上、書き続けてきたテーマ日記も、この部屋のお宝に比べると、
遥かに劣る?のでは? どんな仕事より、人生を犠牲にした「両親の介護」と、
「見送り」に勝る仕事は無い。 家内に、「あなたも『私の家』から追い出さ
れると、アパートの一室で、こんなゴミまみれになるのよ!」。「あんなの、
何もしない言い訳に過ぎない」と切って捨てる。 これでも、20数年前に、
我家の母親の認知症介護を5年半、一家総がかりでしていた経験がある。
住人の人生を支えてきたのは、小さな夢と、両親を介護をし、見送った自負
と愛の残像である。
―――ー
2016/09/01
「家、ついて行ってイイですか?」 ーA
* ぬいぐるみに話かける男
ときどき見る番組、「家、ついて行ってイイですか?」だが、偶然、
見るほうが多い。そこでは人生の多様性と奥深さを見ることが出来る。
先日みた、「ぬいぐるみ」に話しかける青年が印象に残った。そこで、
「家、ついて行ってイイですか?」「ぬいぐるみ」と検索したところ、違う
人がネット上で、「ぬいぐるみ依存の自分は変か?」の問いかけがあった。
「なりすまし」? それともTVに出た人とは関係ないかどうかは不明。
都会には、地方出身の孤独な群集が多い彼らは過去を引きずり、面白く、哀く、
ほろ苦く、温かく、複雑な人生劇場を生きている。〜まずは問いかけ〜
≪ 20代後半の男。
家に3歳くらいのときに買ってもらった手の平サイズの子猫のぬいぐるみが
あります。名前もあります。小さい頃は肌身離さず持っていて、さすがに年齢を
重ねるにつれて肌身離さず持つことはなくなりましたが、捨てることは出来ずに
今も大事においてあります。さすがに20数年持ってるとボロボロになって背中
とか綿が丸見え状態で全身の毛も半分くらい抜けています。汚くなってるので
洗濯したいけど洗濯したら多分頭と体ちぎれる可能性あるので、もう出来ない。
そんな子猫のぬいぐるみですが、学生時代はあまり置いてある場所から出したり
することもなかったんですが、社会人になってからたまに出してきて撫でたり、
話しかけたりしています。ただ、毎日じゃなくて3日に1回のこともあれば、
1週間に1回、1カ月に数回の時もあるし、忙しいときは1ヶ月全く触らない
こともあります。 でも、ここ最近触ったり撫でたりしていると癒されるし、
昔と違った感じでまたものすごくかわいいと思うようになっています。
他の「ぬいぐるみ」は別に欲しくもなんともないんですが、この「ぬいぐるみ」
だけは特別というか愛着がすごくあるんです。小さいころに持ってたぬいぐるみ
もこれだけです。他人から見たらただの汚いボロボロのぬいぐるみですが、僕に
とっては小さいころから一緒に暮らしてきたので家族みたいな感じです。
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06月14日(水)
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