ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5870,トランジション 〜人生の転機に、トランジション理論 〜4
 昔から、「逆境には根を、順境には枝をはれ」と言われてきた。
若い時の大病、浪人暮らしなどニュートラルゾーンの七難八苦の苦労は買って
でも、するだけの価値は充分ある。その空虚感は、当人には一大事だが、なれば
こそ、多くのタネがみえてくる。孤独の極みが、強力な磁石に自らなることに、
ということ? 
   ★ 第2段階……ニュートラルゾーン
≪ ニュートラルゾーンは、何かの終わりに伴うさまざまな喪失感を受け止め、
 耐えるべき時期です。ニュートラルゾーンにおいて人は深刻な「空虚感」を
味わう。始まりとの間にある空白の期間であり、進むべき方向が分からず、
ただ立ち止まって逡巡しているだけに思えるが、決して後ろめたく感じる必要
はない。空虚感は、終わりまでのプロセスの自然な結果であり、実は、新しい
人生のための下地が準備される時期だからです。
 だから、こうした空虚感から逃れようとじたばたせず、むしろその感覚に
素直に降伏するのです。もちろん、これはとてもつらいこと。しかし、新たな
「再生」のための「死」(過去の自分との決別)を象徴しているのが、こうした
空虚感です。この空虚感の中からこそ、新しいあなたが再び誕生するのだと考え
ましょう。ブリッジズは、ニュートラルゾーンの体験を意義あるものにする
ための具体的な対応を6つ示しています。
●1.1人になれる特定の時間と場所を確保する
(孤独の中でこそ、人は内なる声を聞くことができます。早起きをして散歩
 する。仕事の後、落ち着けるカフェでゆっくり休むなど、一時的にでも離れて
 真に 孤独になれる時間と場所を確保をする。)
●2.ニュートラルゾーンの体験の記録を付ける
 (ニュートラルゾーンにおいて自分の心をよぎるさまざまな
 気持ちや考え、アイデアを書き留めましょう。)
●3.自叙伝を書くために、ひと休みする
(自叙伝を書くことで、過去の振り返りと整理ができ、
 上手に何かを終える ことができるのです。)
●4.この機会に、本当にやりたいことを見いだす
(とことん自分と対話する機会です。さまざまなしがらみや固定観念や他者の
 影響を切り離し、素直に自分の心に「何がしたいのか」と問い掛けてみる。
●5.もしいま死んだら、心残りは何かを考える
(ブリッジズは、自分の「死亡記事」を書いてみることを提案しています。
 自己分析の練習になります。生年月日、両親、兄弟、学歴、所属、賞、
 趣味、そして、最後の言葉をメモ程度でいいので書いてみます。死亡記事を
 書くのはぴったりの作業です。この死亡記事から、過去の自分の人生で
 やりきれてないこと、本当にやりたいことが見えてくるかも。)
●6.数日間、あなたなりの通過儀礼を体験する
(昔、若者は、一人前の成人として認められるために、15歳など、特定の年齢
 に達すると住む村から一定期間離され、そこで何らかの試練が与えられ、
 また孤独な時間を過ごす「通過儀礼」を体験させられたもの。≫
――
▼ 始りと終りの間のニュートラルゾーンに、「空虚」と「発芽」がある。
 空虚が強いほど、「発芽」の力、新たな「心、観、学、術、体」の‘芯’が、
自ずと蓄積される。<心の芯を強固にし、その観方で、学んだ事を術に高めた
結果、それが体として具現化。> それを水面下で準備する時節が、この時節。
 99%が、落込みからの諦念が、その肥しになるが、そこに自然と楽観が出る。
そうこう考えると、トランジション理論は、創造論、創業論のベースである。

・・・・・・
5505,下流老人 ーB
2016年04月11日(月)
 『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 』で、「下流老人」の用語を
提示をした藤田孝典 が、その定義を、「生活保護基準相当で暮らす高齢者、
およびその恐れのある高齢者」とした。 既に貧困老人は700万人に及んで
おり、相対的貧困率は22%、高齢者の4〜5人に1人の割合だが、
その少し多めの人を入れると、3人に1人となる。お金は天下のまわりもの
だが、愚痴を言いたいのも分かる。  〜著者のレポートによると、

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04月11日(火)
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