ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5869,トランジション 〜人生の転機に、トランジション理論 〜3
計画通りに予定挫折などの自己配転を続けるには、「ウエットな心情に、
ドライな頭脳」が必要になる。本来、心は弱く、傷つきやすく、その結果、
生じるのが、離脱、アイデンティティや、方向感覚の喪失感である。
それらを克服していくプロセスで生じてくる覚醒と、信念の芯の強化が自然と
生じてくる。 「正 中心 一点 無」を想念し、問題の中心点を只管、想い
続けるしかない。 それが予定挫折としても、厳しさは同じ。
トランジションを3段階に分けた内容とは
★ 第1段階… 何かが終わる
≪ 何かが終わるとき、自分の意思で終わらせられる場合と、自分は望まない
のに外部の状況や他者の影響で強制的に終了させられる場合があります。これを
仕事でいえば、前者は自己都合による退社、転職。後者は企業都合による解雇、
転勤、異動などで、慣れ親しんだ仕事、職場から無理やり離される場合です。
後者は、自分が望まない変化であることも多いため、ひどく落ち込んだり、
やる気を失う人もいるでしょう。
強制的であれ自分の意思であれ、これまで持っていた何かから離れることは、
心理的な痛みを伴うものです。うまく物事を終わらせることが容易でないのは
そのためです。しかし、何かの終わりは何かの始まりでもあります。
たとえ自分が望まない終わりだとしても、新しい自分を発見する良い機会だと
考えて気持ちに折り合いを付け、過去と決別する必要があります。ブリッジ氏は、
「アンラーン(un-learn)せよ」、つまり、「過去の考え方を捨てよう!」と
提案しています。
さて、何かの終わりをうまく処置するのが難しい理由は、終わりに
直面した人のほとんどが経験する以下のような感覚があるからです。
•離脱(Disengagement)
それまで慣れ親しんできた場所や人から引き離されることから生じる感覚。
•アイデンティティの喪失(Disidentification)
過去の世界とのつながりを断ち切ることで、自己定義の手段を失ってしまい、
自分は何者であるかということが分からなくなる感覚。
•覚醒(Disenchant)
自分がこれまで属していた世界に抱いていた楽観的な見方は幻にすぎないと
気付く感覚(会社や他者に裏切られた場合により強く感じるもの)。
•方向感覚の喪失(Disorientation)
今後どの方向に進むべきか、そのために何をするべきかといった目標や計画が
失われる感覚(解雇など強制的な終わりによってもたらされやすいもの)。
何かの終わりに伴う上記のような感覚からは逃げることなく、
次のニュートラルゾーンにおいて、とことん味わいつくすことが重要です。≫
―
▼ まず直面するのが、孤立と、孤独に伴う自己喪失感。そこで必要なのが
幼児時期から、これまでの親からの愛情の温み。それと、小さな成功体験。
そして読書習慣による時空を超えた他者との触媒。一度、生身の世界から離れ、
自分の信念と、能力の棚卸をすること。特に強みと弱みを見据えること。
そこにあるのは、何の力も、魅力も、温かみのない、小さな哀れな自分。
それを直視してから、具体的に歩みを進めるしかない。過去を引きずらない
ことが、最も重要なことは、周囲を見渡せば一目瞭然。捨てきれない自分が、
ここにいる。どの道、誰もが直ぐに死ぬのだから… どの道、同じですか。
・・・・・・
5504,愛と孤独 ―池田晶子の言葉 〜F
2016年04月10日(日)
『幸福に死ぬための哲学 ―池田晶子の言葉 ー』池田晶子(著),
* 疑わなければ、信じられない
《 人間は、まず自分を信じていなければ、他人を信じることはできません。
自分の中の普遍的なものを見出すことで、自分を信じると同じに他人を
信じることができるのです。普遍的なもの、つまり、誰にも共通のその真実
を見出すためには、人は考えなければなりません。 考えるということは、
疑うということです。自分の、他人の、あらゆる言動や心の動きを、
これは何か、本当か、真実はどこにあるのかと、徹底的に疑うことで、
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04月10日(月)
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