ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5856,物語で経験する「生老病死」 −4
       <老いの風景 ー物語で経験する「生老病死」〜石光勝(著) >
   * 経験を合理化にするに
 学生時代、書店で手にした月刊誌で知った、ダイエー、西友、ヨーカ堂など
新興スーパーチェーンの存在。暗黒の大陸と言われた流通業の合理化を提唱し、
一時期、流通業界のカリスマだったコンサルタントの渥美俊一が存在していた。
そこで武澤ゼミの卒論のテーマに『流通革命』をテーマにした拙い卒論を書いた。 
チェーンストアの流通革命理念の行動規範が「4C主義」と「4S主義」である。
  ◇4C主義とは
 1・チェンジ     … 変化(とにかく変化しろ)
 2・チャレンジ    … 挑戦(改革・改善に挑み続けろ)
 3・チャンス     … 機会の開発(チャンスを求め動き回れ)
 4・コンペティション … 戦い(常に戦いを挑め)
その為には、「的を専門化、単純化、標準化しろ」という経験則を掲げていた。
 マクドナルドは、ハンバーグを絞り込み世界を市場にしていった。
その後のユニクロは、マクドナルドのハンバーガーをベンチマークをし、的を
生活着にかえ、世界に躍り出ていった。その為に「4S主義」に徹していった。
  ◇4S主義とは、
1・スペシャリゼーション  ・・専門化
2・シンプリフィケーション ・・単純化
3・スタンダーディゼーション・・標準化
4・セグメンテーション   ・・限定化
これに一番主義と集中主義を長年かけて継続すれば事業拡大と成長は
間違いないという。この本に感化されて早や50年になるが… 右上がりの
高度成長期にはベストで、販売手段の合理化の提唱であった。
これは人生にも応用可能。合理的なキャリアを自身に組込むに絶好の主義。
 私のライフワーク「秘異境ツアー」をケース・スタディにすると…
                        〜次回に続く
・・・・・・
5491, 閑話小題 〜白鵬の涙
2016年03月28日(月)
   * 白鵬の涙
 白鵬が千秋楽の結びの一番で勝って優勝をした。が、横綱同士の相手は
負傷をおして出てきた手負いに、立会いに飛んでしまった。まさか、それで
負けるとは思いもしなかった言い訳もあるが、その瞬間、会場の半分近くが、
祝賀の式典を無視して会場を去っていた。「さっさとモンゴルに帰れ」とか、
「横綱の面汚し」とかが、TVの画面を通して聞こえてきた。解説の二人も、
口を極めて非難をしていたが、これも当然だろう。モンゴルの国籍が、引退後
の部屋持ち親方の道がないことなど、36回優勝なればこその不満が見え隠れ。
 今場所の半ばに、勝負のついた力士への駄目押しの力士が、モロに勝負審番の
親方にぶつかり、三ヶ月の重症をおわせて厳重注意を受けたことも、この
らしからぬ立合いに出たのだろう。引退勧告まではないとしても、大きな
汚点になってしまった。
≪ 立ち合いの変化に場内からは大ブーイングと罵声(ばせい)が飛び交った。
 取組後の優勝インタビューでは複雑な感情が絡み合い、涙を流して絶句。
異例の謝罪も口にした。
 水を打ったような静寂が、罵声とため息で破られる。36度目の優勝を
決める結びの一番。気も伝わらなければ、熱もない。わずか1秒1。
懸賞を受け取る白鵬の表情は、かたくなる。「勝ったらなんでもええんか!」。
土俵下で行われた優勝インタビュー。拍手よりも、痛烈なやじが白鵬の背中に
浴びせられた。「あの変化で決まるとは思わなかった。本当に申し訳ない」。
あふれる涙で数秒間、絶句した。 稀勢の里が2敗を守り、星を落とせば優勝
決定戦へもつれ込む。かたずを飲む観衆の前で、白鵬が立ち合いで変化した。
右手を日馬富士の顔の前に突き出し、左へ大きく体を開く。目標を失った相手
は何もできずに土俵下へ飛び出した。横綱の気概を捨ててまで、抱きたかった
36度目の賜杯。「36」という数字に、かねてから強いこだわりがあった。
母国モンゴル相撲の元横綱、父・ムンフバトさんは年に1度の国民的行事
「ナーダム」のモンゴル相撲で6度も優勝した偉大な英雄。年6場所開催

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03月28日(火)
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