ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5847,閑話小題 〜大相撲の砂被りの茶色の羽織の人たち
   * 砂被りの茶色の羽織の人たちの正体は?
 大相撲も、はや中盤にさしかかった。本命と思われていた白鵬が怪我で
休場になり面白みが薄れたが、それでも個性的な力士同士の熱戦が続く。
 数年前から大阪場所で30人位の茶羽織の人たちが目立っていた。
天理教などの宗教関係と思っていた。居間で iPadを見ていた家内に、
『彼らは何の集団だろう。見ていて宗教関係者みたいでもないし。』と、
話すと、暫くして、<大相撲 茶羽織>とネット検索をして説明をして
くれた。そこで、私も検索をすると、すでに7年前の日付の書込みがあった。
≪ 大阪東西会(たまり会)というたまり席で相撲を見る会員制の団体です。
 相撲界には東京・名古屋・福岡には「溜会」、大阪には「東西会」という
団体があります 彼らは相撲維持会員とも言われ、協会支援の親睦団体の会員達。
70年以上の歴史があり、千秋楽に幕下以下の優勝力士に表彰したり力士の断髪式
に立合うなど、結構重要な役割を果たしています。
東西会は大阪場所での親睦会なので、東京場所では見ることはありません。
ここに座る時は桧皮色のちゃんちゃんこを着て、土俵の東と西のいずれかに座る。
絶対、拍手してはダメ。つまり「ひいき」をしてはいけないと決まりがあります。
東西会会員は東と西の溜席を、15日間通しで入手しています。15日通して150万円
だそうです。 たまり席は、維持員会に入会しないと席の権利が得られず、維持
員会のツテがないと入手不可能です。
概ね関西圏の中小企業のオーナーなどでが中心となって運営しています。
なお、維持員会は、欠員発生かつ会員さんの紹介がないと入会できず、しかも
高額の入会金が必要です。 維持員は、協会の審査を受けた上で東京地区300万円
以上、大阪・名古屋・福岡地区 は100万円以上を協会に寄付した人達です。
維持員には、様々な特典があり観覧するのには溜席をあてられます。
茶色の”ちゃんちゃこ”は、大阪東西会の制服です。≫
 ――
▼ 1日につき10万円とは、あまりに多額。そういう目で見ると、成る程、
 人品良さそうな人達に思えてくる。塩かぶり席で大歓声の中で観ると、
金銭で代えられない何かがあるのだろう。

・・・・・・
5482,人生で最も大切な技術 ー32 幸福も苦しみも超えて
2016年03月19日(土)
      『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
  * 幸福も苦しみも超えて
 悟りの心境とは、これほどのことか。「幸福も苦しみも、それからみたら、
相対的な真理でしかない」とは。悠然とした大自然と接し、我を忘れる感動の
一瞬を何度か経験してみたが、その心境そのままである。しかし、これは修行
の叡智から出てきた心境とは違う。  〜なかなかの内容である〜

≪ 絶対的真理という観点から見れば、幸福も苦しみも現実に存在しない。
 幸福も苦しみも相対的な真理でしかなく、それらは、混乱した心によって
知覚されるに過ぎない。物事の本質を理解している人は、何もかもが純金で
できた島に寄港する船長にたとえられる。船長は、ただの石ころを探そうと
しても、金以外何も存在しないことに気づくのである。チベットの渡り鳥と
呼ばれた隠遁者シャブカルは、悟りと慈悲の心を次のように詠んでいる
 ―――

リラックスして、自由解放状態でくつろぎ
壮大な空中王国に到達した
そこは無条件絶対の国
すべてを見通せ、静謐そのものの
壮大な空として、そのままにされるとき
毒を含み、苦痛を伴う心の拘束が
ひとりでに緩んでいく

どこまでも透明な空のような
この国に留まるとき
言葉も思考も表現も越えた歓喜を味わう

一切を包み込む空よりもさらに壮大な
叡智の目で見つめていると
輪廻転生と解脱の現象が
なかなか愉しい見世物になってくる
見事なその連続の中にいるときは
骨を折ることなしに
森羅万象は生起する
まったく安楽に自然に
完全な満足の中で

すべての感覚あるものは自分の母と知る
心の奥深くに潜む母の恩が思い起こされる

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03月19日(日)
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