ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5820,緩和小題 〜しまった!  ーほら見ろよ!ー  8
      
      < しまった! 「失敗の心理」を科学する
       ジョゼフ・T・ハリナン (著) >
   * 後知恵バイアス 〜ほら見ろよ! 
 『後知恵バイアス』をネット検索をすると… 、
【自他の失敗・成功に、初めから「そうだと思った」と予言者風に感じる
 人間の傾向をいう。プロセスや結果を無視し、何も行動も、決断もしない
 無為の人が、結果論で人を不当に評価する。】
とあった。誰も持っている性癖だが、問題は、その濃度。それぞれの心には
壁がある。その境は、普段、多様している「後知恵バイアス」の積み重ね。
これは意外な落し穴。世間様の常用会話で、このロジックに注意をしないと、
何時の間にか仲間入り。 6年前の節目時に、「ウダツの上がらない人生を
過ごしてきた人」ほど手の平を返してきた。 可愛いものだが。私たちは、
この「後知恵バイアス」の変換用語の「ほら見ろよ」で、思考レベルを下げて
きた。それが自分の失敗には、「覧の通り、そのまま結構」と呟くだけで、
原因追及をしない。しかし、その辺のボウフラが、その辺りを浅い物語として
創作してくれている。それが、『水戸黄門』『相棒』の上から目線の勧善懲悪
のシナリオそのまま。 悪役や三枚目に、『ほら見ろよ』と鬱憤を晴らし、
自己完結させるオチ。 他人事でない。『相棒』は、再放送分を週に数本は
薄笑いをしながら見ている。で、時々、相棒二人の権力者の倫理観に、引き
込まれている己にハッとする。娯楽としても、強者の立場の二人が、弱者を
裁いているに過ぎない。そのシナリオままに、「ほら見ろよ」の自己満足を。
 で、「ほら見ろ」と、言う方と、言われる方の、どちらの人生を選ぶ?
当然、否応なく両方になるのが人生。少なくとも、無為の選択の「しまった!」
だけは避けたいが、それぞれ性格もある。してしまった後悔、しなかった後悔。
そこで充実感の質量が問われることになる。「脱皮できない蛇は‘畜生’と
言い残して死ぬ!」ですか。私には「しまった!」より、「ったく!」が合う。
 
・・・・・・
5454,閑話小題 〜逃げるから怖ろしいのだ
2016年02月20日(土)
『 悲しいから泣くのではない、泣くから悲しくなる。
  怖いから逃げるのではない。逃げるから怖くなるのだ。』
と、100年ほど前に、アメリカの心理学者ウィリアム・ジェームズと、
オランダの心理学者カール・ランゲが提唱した、ジェームズ=ランゲ説で、
「身体反応は情動経験に先立つものだと」言う見解で、骨格筋や内臓の
変化が情動を引き起こすと考えた。
 <悲しいは「感情」で、泣くは「情動の表出(身体反応)」>
情動反応(身体反応)が先立って→感情(情動:感情の感知)をうむ。
 事業清算の直後、身の置き所がなくて、弁護士に、『気分を切り換える
ため、東京でも一週間位、行きたいが・・』と切出したところ、即座に、
『絶対に後ろを向いたら駄目です。ジッとして問題を見据える今が一番肝心
な時です!』と。何度か起業を経験し、難問を乗越えてきた経験から、その
意味が直ぐに理解できた。 その時々の難問に、『正 中心 一点 無』を、
唱え、ただ無心に一つずつ正論(正道)を考えてこなしてきた。だから、
『 悲しいから泣くのではない、泣くから悲しくなる。怖いから 逃げる
 のではない。逃げるから怖くなるのだ。』は、実感として理解できた。
『うまくいったから、幸せになるのでなく、幸せだからこそ、良いことが
集まってくる』の道理もある。他者の実情は知らないが、私には三桁の
至高体験がある。事業の立上げの直後や、秘境ツアー先で出会った
大自然との邂逅や、名画を観て感動したとか、上げればきりがない。
それらは、みずからが、足を運んで求めたからこそ味わえた感動である。
 昔から、信じられないほど多くの、おっとり型の長女系美人と出会った。
末っ子のためか、何故か気があう? ただ、それだけだが、いつも、情動なく
終わってしまうが、後悔が全くないのも、変といえば変。私には感情反応と

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02月20日(月)
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