ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5796,「自分」から自由になる沈黙入門 −4
<「自分」から自由になる沈黙入門〜小池龍之介(著) >
* お嬢さまことばのすすめ
『お嬢さま系学校』出身の家内の御言葉に、結婚以来、何か威厳のような
威圧を受けてきた。 『畜生!』というと、『あらお下品な!』に、まず唖然。
(お下品言葉は実姉達も言わないが)。著者は、男でも、お嬢言葉は参考に
なるという。 学生時代の手形が「品性ある言葉使い」。
早大理事の自宅庭先にある25室の、今でいう「シェアハウス」のような寮は、
全国各地の様々な職の実家を持つ学生たちとの共同生活。片方通行の土間の
廊下に、木ドア一枚の仕切り。鍵はかかるが、誰かがドアを叩けば、入室を
断れない不文律があった。何れの実家も裕福そうだが、仕送りはカツカツ?で、
誰も金欠状態。私生活は、自炊・洗濯などの心配で精一杯だったが、二年半ば
頃から、それにも慣れ、学生時代の自由の面白さが出てくる。その頃、軽井沢
山荘のヘルパー仲間や、コンパ、合コンの日帰りバスツアーなどでの女子大生
との出会いの場があった。実践女子、共立女子、聖心女子大などの学生が身近
にいた。そこで吃驚したのが、それぞれの子女の言葉使いの上品さ。 何代か
続いた家系の子女の言葉使いは、それはそれは… まさに以下のお嬢さまことば
の羅列。「ごめん遊ばせ」「ご機嫌よう、さようなら」などお嬢言葉が日常会話に
出る世界。「お兄様」「お父様」と「お」付である。他人の評価、悪口、実家の話、
個人の自慢は絶対タブー。卒業と同時に入った流通業の生現場の、カジュアル
で、清潔感ある艶っぽさに、優しい女性たちだったが、言葉使いの段差があまり
にも…。 言葉と意識の大きな段差に慣れるまでの一時期、奇妙な感覚になって
しまった。 カジッタラ?駄目よ、とはいえ… TPOSが整えすぎている。
姉4人の基準があったため、そこで抱え込む?ことはなかった。
〜「お嬢さまことば」をネット検索すると〜
《 ・わたくし =私。
・〜遊ばす =「ごめん遊ばせ」
・あら =驚きの言葉。「あらあら、こんなに服を汚しちまつて」
・いいこと =いいですか。「今度あなたのお家に遊びに行つてもいいこと?」
・お〜 =「おズボン」「おりぼん」「お花」「おつもり」「およしなさい」
・〜さま =「お母様」「ごもつともさま」
・〜さん =「人参さん」「おばかさん」「お茶目さん」
・随分ねえ=ひどい事を表す表現。「わたくしを点取り虫だなんて、随分ねえ」
・〜ちやま =親愛感を込めた叮嚀語。「伯母ちやま」
・なくって? =ないですか?(疑問形)
なくってよ =ないのよ
・まあ = 「〜嫌だわ」
・まし =「ませ」のなまり。叮嚀な依頼。
・モチ =「もちろん」を縮めた語。女学生の流行り言葉。
「一緒に行きませう」「モチ(もちろん)よ」
・よくつてよ、よろしくつてよ いいですよ
・〜わ = 〜です。〜だ。決意や主張、驚き等を表す。
「私待つわ」「まあ嫌だわ」 》
――
▼ 言葉使いに関して、社会人になるまで厳しく躾けられていた。
しかし、実社会に出たころから流通関係などのサービス業の現場にいた
こともあってか、かなり痛んでしまった。それでも標準並み?
出所が城下町で、『おれ』『お前』を普段使うが、都会の学生間ではタブー。
ギョッとした顔で、厳重注意をされた。『男はつらいよ』の主人公が、美人の
お嬢さま好み。その言葉使いの段差を巧みに利用し笑いを誘うが、成るほど、
言葉から滲み出る魅力は大きい。
『御免あそばせ、お腹がゆるいので、御不浄に行きますか』
人は時には、誰も知らないところに行きたがるもの。
『あらら、良くってよ』だってさ。<朱に交われば赤くなる>というが。
『それではご機嫌よろしく!』 何かホノボノとしてきた。
・・・・・・
5430,閑話小題 〜腰痛をおしての除雪作業2時間!
2016年01月27日(水)
* 甘利経済相の汚職問題、これ、おかしくないか?
明らかにアメリカとのTPP交渉で宗主国の尾っぽを踏んだ見返りの
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01月27日(金)
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