ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5700,「現代に求められる知性とは何か」

                『知の読書術』佐藤優著  
   *「現代に求められる知性とは何か」
 過去からのフラッシュで人生を振返り、独り赤面することしばしばの日々。
そこに現れるのが己の知性の限界と、品性の問題に行き当たる。良心に反する
ことは、極力しないよう心がけてきたが、一つの判断には+−の様々な要素が
含まれる。その時には気づいてないマイナス面が、重く思い出されてくる。
 戦場の極限で、矛盾が積み重なり、心の底に沈殿、それが心の病として、
何時までも付きまとうという。戦場では知性も、理性も、問題の外になる。
イラクとアフガニスタンに派遣された米兵は200万人。そのうち50万人が帰還後
も心の 病を抱えているという。目前で仲間を失い、敵を殺すという戦闘経験が
心的 外傷後ストレス障害を発症させ、多くが自殺まで至る。その縮小版が、
老いとともに生じてくる。そこに、長年培われた教養が必要とされる。
 グローバル化の中、世界がフラットになり、今までの常識が通じない中で、
「教養の再生」が大きなテーマになる。 これからは、「教養共同体」を再生
が重要と、以下のように、著者は述べる。
≪・「教養共同体とは、自分たちの教養や思想を社会に還元していく
 ような教養人のネットワークのことを言う。資本主義や国家の暴走は、
『給料を上げろ!』『戦争反対!』と声をあげるだけではブレーキをかけられ
ません。 なぜか ―それは戦争を推進するような運動や排外主義的な運動も、
その背後にはどんなに稚拙であれ必ず思想の組立てがあるからです」
・また、「知識人や教養人が思想の組み立てや教養の構築を怠ると、
その空白を縫うように、粗雑な反知性主義者が物語を語り始めます。
そして現代の日本には、政治家やビジネスエリート、運動家に至るまで、
論理の体をなしていない気合主義や自己啓発のような物語が溢れています」
・そして、このように訴える。
「こうした乱暴な思想はやがて人々を動員し、物理的な暴力性となって
秩序を破壊します。排外主義的なヘイトスピーチの登場はその兆候です。
反知性主義的な思想の暴力性に対抗するには、知識人や教養人が連帯して、
別の思想・物語を語らねばなりません。だからこそ知識人・教養人の共同体や
ネットワークが、今の時代にはたいへんな重要性を持っているのです」
 反知性主義がはびこる国家に未来などない。そのためにも、「教養共同体」
が重要になってくる。≫
▼「教養共同体」は、ネット世界で『ネット教養共同体』として容易になる。
 ネットの端末機器の進化は留まることなく進化しているが、情報を教養と
して効果的に身につけるには、基礎教養が必要になる。が、子供の頃からの
ベースがないと、教養共同体の理解と共用は難しい基礎教育格差の問題がある。
米国のトランプ、フィリピン大統領のような反知性的思想の持ち主が、同類の
人たちを扇動し、国家を危機に向かわせる。集団心理は本来、反知性的である。

・・・・・・
5335,島地勝彦の〜柴錬、今東光、開高、乗り移り人生相談〜 ーA
2015年10月23日(金)
    ー結婚しなさい。いい相手を俺が紹介してあげようー
 私に今東光が乗移ったら、『サッサと転職をしろよ。次の職場で後悔する
状況に直ぐに陥るから、少しはマトモになるはずじゃ!』というだろうに!
 ≪ ◎ 質問: 信念や主張がなく、すぐ諦める自分がもどかしい
〈 私の悩みは「こだわり」がないことです。そのためか、人にただ流される
 生活をしているような気がします。仕事をするうえでも、周りの人が
「こうするべきだ!」と強く出してくると、「だったらそ札でいいんじゃない」
と迎合しがちで、会議などでもあまり意見はいいません。何かを強く主張を
して揉めるくらいなら、初めから諦めてしまうほうが面倒がなくていいと
思ってしまいます。人材開発・組織開発の仕事をしていますが、この仕事は
すぐ結果が出るような類のものではなく、周囲とのコンフリクトが当然の
ようにあります。それだけに、信念やこだわりがなく、すぐ諦めてしまう

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10月23日(日)
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