ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5580,閑話小題 〜まさか、離脱派が勝つとは!
* まさか、英国がEUから離脱とは
ほぼ、大部分の人が、最後の最後は英国はEU内に留まると思っていた。
何でも賭けにする英国内の掛け率も残留派の有利を示していた。更に直前に
なって、残留の流れと世論調査が示していた。経済の世界から退いた立場でも、
この意味することは理解できる。
本来、この時期に何で国民投票をしたのか、重大な疑問がある。EUの問題は
100年、200年スパンの欧州全体の問題を、英国の一首相の一存の、国民投票の
直接投票で決められてしまうとは。 これで凡庸のキャメロンの歴史的失態の烙印
がおされることになった。 この飛び火は、英国一国の離脱問題だけでなく、
EU各国内の離脱派に大きく力を与えることになる。 ドイツ、フランス、
イタリアも、可能性がある。それだけでなく、英国連邦の崩壊も、視野に
入ってくる。現在でも、EUは、すばらしい理想主義であり、未来永劫、その
理念を維持してもらいたいと思っていた。それが、あの男のために・・
最も、打撃を受ける国の一つが日本。金融混乱を見越し、比較的安全?と
思われている円に資金が向かう。一時的にしろ、アッサリと100円を割ったが、
当面は90円に向かっていく。来年には、70円代、60円代も、ありうる。
としたら、どうなる日本。4年後のオリンピックと浮かれている場合か。
この株安、円高は、長年のデフレで疲弊した日本経済には、あまりに重い。
「アベノミクスは、金融面からしたらドル安、株高を目指してきた」が、
これで潮流は明らかに逆流に変わった。アベノミックスの不自然な強引な
好景気への舵取りが、これで大きく狂うこと必定。この参院選挙も、票を
落とす。 ブラジルなど、経済後進国にも、この影響が直撃してくる。
そうこうみると、隠されてきた『世界恐慌』が、年末か、来年辺りに、
表立つのか。当面は、オリンピックに大衆のエネルギーを向けるだろうが。
ネットの記事に解りやすいのがあった。
【ー「EU離脱」ならこうなる!世界の未来が変わる6・23国民投票ー
なぜ国民投票に踏み切るのか。2013年1月に実施を決めたキャメロン
首相は当時、その理由を演説で次のように説明した。
「国はそれぞれ異なり、違う選択をするものだ。全てを統合できない。
例えば、もしEU本部が英国の議会や医師の意向に反して英国医師の勤務時間
を決め、『EUの決定に従うことは欧州単一市場とEUに加盟する国の義務だ』
というなら、そんな主張は間違っている」
そもそも英国がEUに加盟したのは、関税を撤廃した「欧州単一市場」
に参加して経済を活性化するためだった。しかし、現実のEUは違った。
「多くの英国人には受け入れがたい水準の政治統合に向かっている」と首相は
指摘した。EU本部の肥大化した官僚組織が「無駄な規制」を乱発し、ギリシャ
など財政危機に陥った国の救済に加盟国は財政支出を強いられ、「英国民の
いらだちは高まっている」。EUが英国の改革要求に取り組む猶予を与えた後、
「英国民に判断を任せるべきだ」として国民投票を打ち出したのだ。
それから3年半。キャメロン首相は「残留すべし」と主張するが、世論調査では
離脱・残留の両派は拮抗(きつこう)。6月に入ると「離脱派優勢」が伝えられ、
波紋は瞬時に世界に広まった。英ポンドとユーロはドルに対して値下がりする
一方、円は16日に一時103円台に達するほど急激な円高が進んだ。
株価は主要市場で軒並み下げ、とりわけ日経平均株価は直近高値の8日から17日
にかけて7%超も急落した。値下がり率が4%台の英国や1・5%の米国に
比べて影響が大きい。】
▼ 英国の通貨は、ポンドのまま、その影響は、さほどないと思いたいが、
そうはいかない。何より、EU内と、各国の民族、宗教問題に飛び火する
可能性が大きい。その本体の英国連邦の内部で、EUの残留賛成派が、独立を
求める機運が出てくる。アメリカ大統領選挙にも多大な影響を与える。
トランプにとって大きな追い風になる。EU解体もありうる歴史的事変になる!
それにしても、この50年、世界も、日本も、大きく変わったものだ。
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06月25日(土)
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