ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5576,突然、余命宣告を受けました ーD
『あの世へ逝く力』 小林玖仁男著
* モノゴトは、「断・捨・離」に向かう
著者の場合、二年生存率はゼロに近いというから、置かれた状況は厳しい。
身辺の整理を直ぐに実行しなければならない。
私の父親も、余命一年といわれて、退院直後に、姉夫婦の思惑?に反して、
会社の株式と、個人名義の不動産を、母と、姉夫婦と、実兄と、私に4分割
して亡くなっていった。それが父の断捨離であった。 そのお陰で、現在の
自分がある。 この本は、終わりまで、著者の生の緊迫感が直に伝わってくる。
≪ 何をやり、何を捨てるか。
ゴールが見えている者にとって「仕分け」は喫緊の重要課題です。
「仕分け」は、例の《死の五段階》でいえば、最終段階の「受容」(あきらめる)
の中の作業。「あきらめる」という言葉には、そもそも「明らかにする」という
意味もあり、辛い現実を明らかにし、積極的に受け入れようとする段階です。
余命のゴールに向って仕切り直すと、これからは「断捨離」になりました。
「断行.捨行.離行」。断ち切って、捨てて、離れて、悠々自適になること。
モノへの執着から解放されて、身軽で快適な余生を手に入れることです。
じつは今まで私のいちばん苦手なことでしたが、ここいちばんでできないと
なりません。「もったいないから」と大事に持っていても、遺品のほとんどが
ゴミになってしまいます。要らない物は断つ。使わない物は捨てるか、人に
あげるか、バザーに出すか。モノへの執着からはサッパリと離れる。
こういう発想が必要です。
社会生活や人との関係と違って、物は捨てればそれで済みます。私が住んで
いる賃貸マンションは、私が最終入院をしたら解約することにしました。
その前に、物という物はみんなじゃんじゃん捨てて、人が欲しそうな物だけを
残します。形見分けも始めました。ネクタイをバンバン差し上げていたら、
かわいい後輩に時計も狙われたので進呈しました。
・あの世には何、持っていけません
・こちらから差し上げないと、相手からくれとは言えません。
・もらってもらわないと、遺品はほとんどゴミになります。
これは何とも清々しい作業でした。ゴミを出すたび、人にあげるたび、
生への未練も捨てられました。
そして、モノの次はコトを片します。 人生に、片を付ける。大事なこと、
完結したいことの優先順位を付け、やりたいことを、「片付け」ていくのです。≫
▼ 5年前の事業清算の決断の中で、自ら創った会社の事業整理を淡々と、
それも、ゲームのように実行している自分を2m後方から見つめている、
自分が存在していた。この随想日記を書き続けた効能でもある。目先の生活に
窮することがない事もあるが、弁護士事務所が代行して全てを処分してくれた。
結果、後悔も、執着が何も残らなかった。独り、布団の中で、大声で喚いたり、
惨めな自分を笑ったりした。 少しでもワダカマリが残ると、ストレスの種に
なる。だから、逆手に、この状況を乗りきるために、厳しめな一日の、一週間
のスケジュールを組み、厳格に実行することにした。この辺りは手馴れたもの。
少しは強がりの言い訳に思えるかもしれないが、ハッピーエンドより、この方が
良かったと、直ぐに思うようになっていた。数十年にわたる準備もあったが。
この書中に、弁護士の単語がない。アドバイスにしろ、身辺整理に、その職能
が必要のはずである。「こちらから差上げないと、相手からくれと言えません」
は、言いえて妙である。「もらってもらわないと、遺品はゴミになる」も然り。
・・・・・・
5211,宝くじを当てた95%が、5年以内に
2015年06月21日(日)
『世界の大富豪2000人が教えてくれたこと』トニー野中 (著)
* 宝くじを当てた95%が、5年以内に当選金を失う
日本では『悪銭、身につかづ』という諺がある。入る器の方を育て上げないと、
その殆どが溢れ流れていく。私も事業投資の当初の10年で5倍まで純資産を
増やしたが、2001年の9・11と、リーマンショックと、2011年の3・11の10年で
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06月21日(火)
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