ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5556,アメリカに見る貧困問題 ―①
今さらだが、世界経済を主導してきたアメリカが変である。その苛立ちが、
泡沫候補のトランプを、大統領選の共和党候補に祭上げる結果となった。
そこで、世界の、それもアメリカ社会、とりわけ貧困と格差の現状はどうか?
と検索すると、<『アメリカの貧困と格差の凄まじさがわかる30のデータ』
(2014/3/データ)が出てきた。TPPで、太平洋沿岸各国の経済的障壁が取り
除かれると、自動的に日本社会もアメリカと同じようになる。とりわけ地方
経済は、経済的に大きく破壊され、中南米並みの生活水準になっていく。
その中で、勝組は脱出していくため、国家として、ますます劣化する。
以下は近未来の日本の姿である。(まずは15を取り上げる)
〜『アメリカの貧困と格差の凄まじさがわかる30のデータ』〜
1. 上位1%が持つ資産は、下位90%が持つ資産の総量よりも多い。
2. 上位1%の資産で全米の33.8%を占有、2〜10%は37.7%、
上位11〜50%は26.0%、下位50%は2.5%
3.上位10パーセントで所得は5割、資産は7割を占める
(日本ではそれぞれ41%と34%)
4. 上位1%の富裕層がアメリカの40%以上の金融資産を持ち、
上位20%で90%以上を占める
5. 下位50%のアメリカ人の総資産が全米の総資産に占める割合は、2.5%
6. 上位1%の所得シェアは1980年では10.0%だったが、2008年には21%に増加。
これは1920年代と同レベル
7. 1979年から2007年で、アメリカの上位1%の平均所得は34.7万ドルから
130万ドルに上昇したが、中間層はわずかしか上がっていない
8. アメリカの2002年から2007年のインカム・ゲインの内およそ7割は、
上位1%層に入った。これは1920年代と同レベル
9. 世界人口の半分近い30億以上の人は、1日150円以下で生活している
10. 米国一流企業CEOの平均所得は、労働者の平均所得の343倍
11. 低所得職の比率はこの30年でじわじわ上昇、現在では41%が低賃金職
(1982年、中産階級職は職全体の52%を占めていたが、2010年には42%に低下。
一方で、82年には30%ほどだった貧困階級職は2010年には41%まで上昇。)
12. 1979年と比べ、高校中退者の週給は20%下がり、大卒者の週給は20%上がった
13. リーマンショックで、GDP比での労働者収入はこの50年間で最低のレベルに
14. アメリカ人の半分は年収300万円以下
15. 1993年と比べて、アメリカのGDP(国内総生産)は37%伸びたが、
一般世帯所得は5%しか伸びていない
【 各項目同士、矛盾する数値が含まれているが、深く詮索はしない 】
――――
▼ これからして、終戦直後に生まれ、右上がりだった私達世代は、稀な時代
に生きた幸運に感謝したい思いである。深刻なことは、右上り経済を維持しよう
とする保守政権が、代々、赤字国債を出し続けて未来に膨大な借金を重ねている
こと。最後は、国家財政破綻で、しわ寄せが若い人たちにくる。
上位1%対99%の格差の問題が、中流階級の消滅として日本にも現れ出る。
イスラム対欧米の対立の象徴がISのテロ。これも1%対99%の世界的戦いである。
少なくとも、ギリシャの社会構造の特権階級3%、市民階級30%、奴隷(貧困)
階級67%の比率は維持しないと。1%と99%じゃ、いくらなんでも!
しかし、これが現実。それも、情報社会、そのまま露出する!
わが家は、家内は1%、私は99%の住人? (´_`;)トホ (;へ:)
・・・・・・
5191,閑話小題 〜チャーチルの名言
2015年06月01日(月)
チャーチルといえば、議会でのジョークだが、多くの明言を残している。
* チャーチルの名言
・ 凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時で、風に流されている時でない。
・ 金を失うのは小さく、名誉を失うのは大きい。しかし勇気を失うとすべて失う。
・ 好転する前には、悪化するという段階もあり得る。
・ 悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見いだす。
楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見いだす。
・ 私は楽観主義者だ。それ以外のものであることは、あまり役に立たない。
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06月01日(水)
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