ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5399,グローバリズムという病 ー①
図書館で、『グローバリズムという病』平川克美著 を借りてきた。
ISとか、TPPなどの問題を考える上で最適の内容。 そこで、
【「グローバル化」と「グローバリゼーション」との違い】を
検索すると、菊池英博著『新自由主義の自滅』の一節があった。
≪「グローバリゼーション」と「グローバリズム」という言葉は、日本では
かなり混同されており、同じ内容のように使われているときが多いようです。
しかし、この二つは似て非なる言葉。 グローバリゼーションの邦訳は
「グローバル化」であって、「ヒト・モノ・カネの国際間の流れを自由にする
ために、障壁を取り払い、世界各国の政治や経済の流れを良くしよう」とする
ことです。しかし、グローバリズムは「新自由主義にもとづくアメリカニズム
(新自由主義的資本主義」)」をさすのであって、「グローバル化」が
「グローバリズム」になるものでありません。 第二次大戦後の世界は閉鎖的
になりましたが、西ヨーロッパでは欧州連合ができ上がり、さらに1990年代
に入ってからはソ連邦の崩壊と東ヨーロッパの自由主義経済への参入によって、
グローバル化が普及し始めます。一方、グローバリズムという言葉は、
「新自由(ネオ・リベラリズム)」というイデオロギーを宣伝するため
使われた言葉であり、決して普遍的な概念でも歴史的必然でもないのです。
ソ連邦が崩壊した1991年以降、米国が一国覇権主義国家になったことで、
日本や発展途上国に対して新自由主義にもとづく政策を、いかにも普遍的な
ものであるかのように思いこませるために、盛んに用いられはじめます。
とくに日本に対しては、米国は敢えて両者を意識的に混同させて、新自由主義型
資本主義(グローバリズム)が世界の基準であるかのような誤った宣伝を強めた。
日本では大マスコミ(全国紙、NHK,民方)が両者を混同して報道しており、
多くの日本国民も「グローバル化が進むので、グローバリズムを受け入れる
のは当然だ」と思いこんでいるようです。・・・≫
▼ TPPの本質は、アメリカによるアメリカのための新自由主義的商圏つくりで
あり、その最大の同盟国、というよりアメリカの経済占領特区の日本領土を
一体化する狙いは明らか。とはいえ、今さら抜けることは不可能。 中国に
擦寄れば、田中角栄か、小沢一郎のようにスキャンダルなどによる骨抜き化の
運命が待っている。ネット社会で一番有利になるのがアメリカ。 その最たる
ものがスマートフォン。一見、便利だが、これは大そうなシロモロである。
・・・・・・
5034,ポジティブ・サイコロジー ー④
2014年12月26日(金)
『 ポジティブ・サイコロジー』クリストファー・ピーターソン(著)
* ポジティブ情動の多くの一致点
「貧すれば鈍す」「金持ち喧嘩せず」「孤独につよい」で、幸せは、状況、条件
つくりが重要。 考えてみれば、現在の礎は、家系と、学生時代に得た知識や
経験から出来ている。ー以下は、ポジティブ情動の意味を簡潔にまとめた内容ー
・一人でいるときに、よい気分でいる人は他人といるときにもよい気分で
いられるし、またその逆も然り。ポジティブ情動は実際に外向性のある
人々の間で、性別に関係なく頻繁に見られる傾向。
・ポジ情動が高い人は、低い人々よりも結婚比率が高い。
・宗教的であり、スピリチュアルの人も、その平均度が高い。
・ポジティブ情動は遺伝性のもので、幸せは、親から子に受け継がれる。
不幸系の家系は、やはり不幸系になっていく。
・もし、習慣的な気分を改善したいのであれば、思考より行動に注意すべきで、
その目標に向けて努力する過程こそが、実際に達成すること自体よりも、
多くの活力を生みだすことを知るべき。そして、気分およびその機能に
関する知識が、唯一、私たちを助けることができる。
・ポジティブであるためには、その人が得意とする仕事や、趣味に焦点を
合わせればよい。人は得意としていることを強化することで最も向上する。
・鶏と卵の関係になるが、余暇時間の研究で、余暇として利用できる時間は、
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12月26日(土)
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