ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[390700hit]
■4997,暴走する世間 −11
「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹 (著)
* 「格差」拡大による「そねみ・ねたみ」の肥大化
建前が平等の社会にあって、格差が拡大すると、自分より上に対する「そねみ・ねたみ」
が拡大する。 逆に下に対して、陰湿な苛めなど差別をするのが人間の性である。それが
世間様というもの。その互いに発する毒の共同幻想で実は本人たちの脳がやられる。
問題は自覚できないこと。 ーその辺りからー
≪ つまり自分と同じ」だと思っていたお隣さんが、ある日突然ベンツを買ったとすれば、
それは自分と「同じ」 ではなくなる。ビミョーな「格差」が生まれたときに、他人にジト−ッと
嫉妬する独特の心理が生まれる。 この日本人特有の嫉妬について、正高信男さんは
以下のようにいう。
【 いかに時代が変わろうと、日本人は基本的に非常に嫉妬深い。いじめも、モンスーン
気候の風土と正比例するように、ジメジメしている。だから、分よりも注目されている人間に
対しては、いくら口先で褒めても、内心はムカツク要素を秘めている。昔でいえぽ、胸くそ悪い
とでもいうのか。単に不愉快ではすまない。 いつまでも梅雨が上がらないようなしつこい
陰湿さがある。嫉妬心も消えない。(『他人を許せないサル』)】
・・(略)自分は自分、他人は他人という個人主義ではないから、自分が他人に比べて
損をしていないか、得をしているかがいつも気になって仕方がない。横並び一直線で
暮らしていた時代は成功した者とそうでない者のデコボコの差がほとんどないから、嫉妬の
質も深刻ではなかったかもしれない。が、現代のように勝ち組、負け組の区別がはっぎりして、
所得格差も以前よりひどくなり、社会システムがより欧米化されると反応は過敏になってくる。】
▼ 地方では勝組は少ないが、大都会は中国などの勝組の観光客も相まって、歴然とした
格差が現前している。それが面白い!と言えるのは、余裕のある立場の人たち。そこは一度
沈んだら、二度と立上がれない世界。他人事ではないが・・ 日本は国家として明らかに負組に
なってきた。その結果、国内には、ジメジメした空気が漂い、今まで無かったような殺人事件が
多発する。そして、それを揶揄して楽しむ歪な空気が漂う。 そこに欧米のような個人主義
でないが故に生じる共同幻想で集団で脳をやられる。 江戸末期の「ええじゃないか!」
の馬鹿踊りが形を変えて出てきたのが、『東京オリンピック』である。
この共同幻想を楽しみながら、最期の宴を国家とともに終るのもオツナモノか。
・・・・・・
4630, 閑話小題 ー相棒 〜国民的刑事ものシリーズ ー2
2013年11月19日(火)
* 相棒 ー愛人と共謀の夫殺し
昨日の『相棒』は、二回完結型の後半もの。概略は
《 有名女優が、内縁の夫の作家を愛人のマネジャーと共謀して撃ち殺す。
強盗の仕業にするが、右京が追い詰める。ところが調べているうちに、内縁の夫は
女優の実の父であることが判明。子供の頃に両親が離婚。 亡くなった母親が残した
アルバムから、半年前に知るが、父は、そのことを知った上に、女優と内縁の関係になって
いた。そのことに同情したマネジャーと共謀し・・ しかし、そこには二人の純愛があった。
逮捕をされる時、マネジャーが相棒二人に、結婚届けを託すラストシーンが、涙を誘う。》
話は、これからである。 ああ終わったか、とチャネルを回そうとすると、TV局も、視聴者
心理をしってか、冒頭から、ニュースの触りを持ってきて、引きとめようとする。
ところが、冒頭のニュースが、これに似ている裁判の内容。「裁判で、被告が突然、
自分は主犯でなく、殺害した被害者の奥さんと共謀してやった」と主張、その奥さんは、
証言で「ストーカーの被告が勝手につくった物語」と、両者の言い分が対立、と報じていた。
被告の証言で、「以前、奥さんから、本人がつけている香水をもらった」と、それを提出した
[5]続きを読む
11月19日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る