ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4998,暴走する世間 −12
       「暴走する「世間」―世間のオキテを解析する」佐藤 直樹 (著)
    * 世間とは、差別社会の日本的用語!
  日本の世間にも、欧米社会にも歴然とした格差があるが、高度経済成長と、
バブルと、崩壊を経て、中流階級が、総下流になりつつある中、世間様では窒息感が
強くなって、世間様のイギリス化が始まっている。 この傾向は、今後ますます強く
なっていくことになる。 ーその辺りからー
≪ 八○年代までは相対的に景気がよかったため、人びと余裕というものがあった。
「世間」の贈与・互酬関係」や異通の時間意識」は、「お互い様」という相互扶助」や
「やさしい関係」という「共生感情」を生みだす。これが「世間」のウチでセーフ
ティネットとして機能していた。ところが、九〇年代以降の不況の時代に入ると、
人びとにこうした余裕が失われ、セーフティネットとしての「世間」の機能が
だんだんと後退し、「世間」の「権力性」「抑圧性」といったネガティブ面だけが
目立つようになった。「世間」の「息苦しさ」や「閉塞感」が、前面にせりだした。
この変化を、私は資本主義の「中世」化とよんだことがある。 九〇年は、
オングのいう「第二次的な声の文化」が始まる時代と符合する。
オングは九〇年代以降、電子メディアの普及によって、文化の伝承という点で、
ちょうど「中世」のような状況があらわれたという。「中世」の特徴は身分社会に
あるが、「世間」もまた「目上・目下の関係」としての身分関係を重視する人的
関係である。この資本主義の「中世」化によって、世間」がせりあがってきた。 
 ・・(中略)例えば英国の階級社会とは、何なのか。イギリス生活が長い
ジャーナリスト林信吾によれば、英国の階級制度は、上流、中産、労働者
階級に明快に分けられる (『しのびよるネオ階級社会』林信吾)。 
☆ まず上流階級と中産階級を分ける基準は身分。これは古い貴族制度が
のこっているためで、上流階級には王室をはじめとする貴族や代々の大地主
などが入る。これはまあ、わかりやすい区別である。
☆ つぎに中産階級と労働者階級を分ける基準は、収入や資産もあるが基本的
には職業であるという。 これはみた目で区別するのは少しむずかしい。
中産階級に属するものとして、医師や弁護士などの専門職のアッパーミドルクラス、
高学歴のエリートサラリーマンなどのミドルクラス、一般的なホワイトカラーや
下級公務員、零細自営業者などのロウアー・ミドルクラスがある。
☆ 後に労働者階級に属するのは、特別の資格やスキルを必要としていない
仕事に従事している者。 ロンドンでは、二階建てバスの運転手は労働者階級
だが、むずかしい試験に受からなければならないロンドン・キャブの運転手は、
ロウアー・ミドルクラスだという。
 ・・英国でおなじみのパブでも、1軒のお店のなかで、中産階級向けの
ソファやスツールに座って飲む「サルーン」と、労働者階級向けの墓本的には
立ち飲みの「バー」が分かれていて、入口まで別。≫
▼ 欧州は人種の坩堝のため、飲食店は長年かけて以上のようなシステムに
なっている。日本も、ますます、この傾向が強くなっていくのだろうが・・ 
実際、日本も表立ってないが、客単価で、えり分けをしている。
世間とは、それぞれ階層の「目上・目下」の人的関係に過ぎないが、当人たちに
とっては大問題である。大学、高校、中学、小学校の同級会に毎年のように
出ているが、そこには、階層差が歴然としている。その上、それぞれにも
明確に存在する。それを見てきたため、創業時の事業設計から万一の備えを
組み込んでいた。 娑婆は面白い! それも所詮は、共同幻想でしかないが。
・・・・・・
4631, 夫婦格差社会 〜どういう男女が結婚するのか ー2
2013年11月20日(水)
     『夫婦格差社会 - 二極化する結婚のかたち』橘木 俊詔 (著)
   * 学歴の組み合わせは?
《 1000人にアンケート調査を行い、結婚相手の学歴、とくに大学名を挙げ、
どのラインを理想とするか、あるいは、ぎりぎり妥協できるかを問うている。

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11月20日(木)
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