ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[391929hit]

■4950,「嘘みたいな本当の話」
* 「嘘みたいな本当の話」の書き方   『嘘みたいな本当の話』 内田樹、高橋源一郎:選者
 この内容に似たテーマの文章を幾つか書いてきた。空中離脱や、ジンバブエの鉄橋からの
バンジージャンプや、意味ある偶然の一致の経験、などなど。それもあってか、もの足りないが、
その軽さと、切口も悪くはない。
≪ 投稿された中での選定の基準のひとつは、「奇妙な後味の残っているもの」と、
「そういうことってあるよね」感のあるものという。これは随想そのものにも言えるが。
例えとして、次の古典的なショートショートが良い! ≪「地球最後のの男が、最後に残った
シェルターで、いま死を迎えようとしていた。すると、ドアをノックする音がした。」 これを選者の
内田樹が読んだのが、中学校の時で、半世紀も忘れてなかった。そして、いまでも、
「人間とはあらゆる修辞的装飾を剥ぎ取った場合に何ものか」という定義を試みるとき、
この条件設定をしてしまう。それだけこの「奇妙な味」は僕の中に内面化してしまったことになる。
もうひとつ、「そういうことって、あるよね」と言うのは人間の可能性を押し広げる重要なキーワード。
「成瀬さんて、空中浮揚するらしいよ」「うん、そういうことってあるよね」 そういう感じで使います。
 ・・・ つまり、「奇妙な後味」も「そういうことって、あるよね」も、どちらも自分が「人間とはこういう
ものである。世界はこういうもので成り立っている」とリアルかつクールに考えていることの
「ちょっと外側」を感じさせ、結果的により精密に、かつ奔放に自己観察をするきっかけに
なるものだということになる。・・ ≫
▼ ものを考えたり、文章化をする時、この二つの基準が、何が大切かを考えさせる。
「嘘みたいな本当の話」のネタは、考えれば幾らでもある。モノゴトをじっくり観察すれば、
何事も「嘘みたいな本当の話」になる。問題は、気づくか気づかないだけ。だから精密に、
奔放に観察するしかない。そこに、奇妙に味わいが出てくる。「本当のような嘘の話」が、
小説だが、その間逆をショートショートで書くのだから、それなりの観察が必要だ。
・・・・・
4583, 2050年の世界 ー12  
2013年10月03日(木)
      「2050年の世界 ー英『エコノミスト』誌は予測するー」〜英『エコノミスト』編集部(著)
  第十三章 貧富の差は収斂していく ーのまとめーより
・格差は二つの格差を考える必要がある。すなわち、各国間の格差と、それぞれの国の中での格差。
・各国間の格差は、一九九〇年代まで開く一方だった。一九世紀の最も富裕な十ヶ国の一人
あたりの所得は、最貧十ヶ国の六倍にすぎなかったが、二〇世紀の最後になると、最も富裕な
十ヶ国の一人あたりの所得は、最貧十ヶ国の四〇倍を超えるようになった。これは、北米と欧州の
経済成長がこの間急激で、他の地域が停滞していたからである。
・一九七八年の中国、そして一九九〇年代初期のインドの経済改革の開始が各国間の
所得格差解消への転機となった。一九九〇年以降、新興経済国の大多数がアメリカより急速に
成長し、キャッチアップのペースが上がってきている。
・そして今後も、欧米や日本などの国々が高齢化による財政の悪化に苦しみ、低成長を余儀なくされることを
 考えれば、出生率が高く人口の配当が大きいアフリカを含む新興経済国との差はますます縮小し、
 世界的な規模での貧富の差は縮小する。
・しかし、一九九〇年代から先進国を中心に起こったのが、国内における格差の拡大。
 アメリカのジ二係数は一九七〇年代中期の○・三一から、現在○・三八まで上昇している。
 ドイツやスウェーデンでも国内の格差は広がっている。その理由に共通しているのは富裕層がかってない規
 模の収入を得るようになってきていることだ。
・富裕層の所得が爆発的に増大した理由に、トップ層の職業の収入がグローバル化による
 市場の拡大で増えたこと、そして金融業の異常ともいえる肥大化があげられる。
・ただし、こうした国内の貧富の差の拡大を上回る速度で、世界の途上国の経済拡大が起こり、

[5]続きを読む

10月03日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る