ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4949,脳がよろこぶ話 ー3
            対談ー小菅正夫  『脳がよろこぶ話』茂木健一郎ー5人との対談
   * 生きて、子どもを育てりゃもう十分
 年齢を重ねたこともあるが、「毎日、淡々と何事もなく、自分がベストと思ったスケジュールを、
こなしていれば十分」と、思うようになった。リタイアで主夫化したようだが・ 少子化は、右下がりの
時代、将来の展望が開けず、収入が先細りの中では、子どもは最小にするしかない事情がある。
 ーその辺りからー
≪ ・茂木: アメリカでフクロウの研究をしている小西正一先生の研究室に留学していた方に
聞いたんですが、ある種のフクロウは繁殖させるのが難しい。なかなか子どもを作ってくれない。
でも、小西先生の研究室で飼っているフクロウだけは繁殖するというんです。なぜかとみんな聞く
けど絶対教えてくれない。でも、ある時に失敗をして偶然わかったらしいんですが、エサの冷凍
ネズミを、毎回食べ切れる程度与えていたんでは子どもは作らない。
 あり余るくらい、お腹いっぱい食べても余るくらいエサをあげると子どもを作るというんですね。
エサが豊富にあるということがシグナルとなって、繁殖行動を始めるらしい。
・小菅: たぶん動物は、自分の子どもが、ちゃんとひとり立ちできる「見極め」があって初めて
子育てをスタートするんだと思う。エサだって、自分が食べるだけじゃなくて、もう数羽いても
生きていける環境があるとわかったから、じゃあ雛もそこで生きていけると判断する部分が
どこかにある。命をつないでも大丈夫という安心感がそういう行動を起こさせることかもしれない。
・茂木: 最近の日本の少子化は、安心できていないということですかね。
・小菅: そういうことだと思う。誰に聞いても、「育てていけるか不安だ」とかね。でもそうじゃない、
 育てていくんだって。みんな自分を中心に考えているからね。子どもを育てたらあれができない、
これができないって。生き物というのは子どもを産んで育てるために生きている。 
自分が生きていくことを第一に考えているわけではない。だから、娘が結婚したときに、
「今すぐ子ども作れ」と言ったら、 「お父さんにそんな.」と言われる覚えはない」と言われました)。 
それがやっぱり僕は、親から子へ渡す言葉としてはね、あの言葉は正しかったと思うんですが、
どうでしょうかね。
・茂木 なんかね、僕は人間って自分が動物だということを忘れて不幸になっていると思う。
小菅さんもずっと動物たちを見てきたわけですが、逆に動物から見て、今の人間社会に対する
提言が、ありますか。
・小菅 もうちょっと楽に生きるべきだと思いますね。あれもこれもしようと思うから疲れると思う。
 まずは生きること。基本は。しっかり生きて、子ども育てて、それが軸なんで、それ以外はプラスα。
それができないから人間としてどうなのかとか、そういうふうに考える必要はなんかないんじゃないか。
・茂木: 勉強ができないとか、たいしたことじゃない。生きていればよい。・・・
 生きていることが一番価値があるということ、それが当たり前。
・小菅: 動物からみたら、何でそんなくだらないことで悩んでいるのと思うと思います。
 「もっと平気で生きなさい」といっていると思います。  ≫
▼ 人間は、あくまで動物でしかない。それを忘れてしまっている。特に、文明国では。もっと楽に、
 平気で生きるべき、と言うが、それに真に気づくのは、概して老いてから。しかし知識を持って
しまった現在、それでは生活に支障をきたす。だから、リタイアを区切りにして、気楽に生きろ!
ということ。そのため、長年の準備が必要になる。人は、動物であると同時に知的動物でもある。
で、以下の文に続く!
・・・・・
4582, そして、人生はつづく ー2  
2013年10月02日(水)
                『そして、人生はつづく』 川本三郎著
    ー『あとがき』ーも、良い (ほぼ、全文) 
《「東京人」2010年7月号から2011年11月号まで連載した「東京つれづれ日記」を中心に、

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10月02日(木)
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