ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■4922,音楽を愛でるサル
 『音楽を愛でるサルーなぜヒトだけが愉しめるのか』正高 信男 (著)
   * 「孤人」の誕生  
 これは「ウォークマンやiPodが、グーテンベルグの印刷に匹敵するインパクトを世界に与えた」
という説。読書は目からの視覚情報手段になるが、ウォークマンは手軽な音楽の手段になった。
それまでは、ラジオ、レコードや、公共の場で集団で聞いていた音楽を、コンパクトな情報端末として
個々が持ち運び可能になった。それが、一般大衆の「孤人」化の傾向を劇的に進むことになる。
それが今ではPCの携帯化とネット化である。  ー内容をまとめると、以下のようになる。
≪:何気なく音楽を聴いているが、実は音楽に喜びを見出せるのは人類だけ。
他の霊長類には音楽への感性が備わってない。なぜこのような違いが生じたのか。
人類出現とともに社会的なコミュニのツールとして誕生した音楽が、言語と分化し、
ウォークマンやiPod、「ひとりカラオケ」など個人で愉しむものに変わるまでの音楽の
起源と歴史、機能から、人類の進化の謎を解き明かしている。・・・
:グーテンベルク以前は、書物という代物はたいへん重いもので、移動するのはほとんど困難。
手書きのオリジナル版が僧院や図書館に保管されていて、読むためにはそこに出かけるしかない。
借り出すことはできないので、気になる記述に遭遇すると筆写するのが常だったが、活版印刷で
状況は一変する。薄い紙にぎっしりと文字をつめ込み、大量に製作することで、安価でハンディな
活字本ができあがった。時期を同じくして、ヨーロヅパ世界では英国を皮切りにして
(乗り合い馬車という世界初の公共交通機関が出現。乗客たちが、この使い慣れないシステムを
活用するにあたり、活字本を持参して移動中の所在ない時間をつぶすという行為を思いつき、
それが普及したとき読書という習慣が社会に流布した。 まず最初は貴族が始めた。
彼らがとりたてて知的欲求が高かったと考えるのは、やや早計だろう。乗り合い馬車のなかの
狭い空間で、身分の異なる見知らぬ者同士が顔をつき合わす、その気まずさに平民よりも貴族が
耐えられなかったことが、大きく影響したのかもしれない。しかし本を持ち込んで、読書をすれば
(または読んでいるふりをすれば)、良い。
:グーテンベルクに遅れることと五百年で、かつて中世で起こったのと同じことが音楽でも
見られるようになった。 ポータブル・オーディ・プレーヤーの最大の特徴は、いつでもどこでも、
セットをすれば一人で音楽と向き合えるという点に尽きるだろう。なるほど当人の視線は拘束を
受けていない。だが本人の注意が視線の先にないことは、誰にも見てとれる。耳から伝わつてくる、
その源に行っているのだ。結果として、「私の今の関心は、目の前にはありません。
文字通り、「心ここに在らず」の状態ですよ」というメッセージを強烈に発信する機能を果たす。
しかも機能的には書籍より格段にすぐれている。手をふさぐこともないし、電車に乗っているとき
ばかりか、通りを歩いていようと、あるいは走っているときでさ、彼らは公共の場にいないことに
されてしまうのである・・ ≫
▼ 視覚だけでなく、音楽を手軽に楽しめる視覚活用に、大衆がウォークマンで気づく。
 数年前から、更にパソコンが手の平サイズの携帯に収まって世界的に普及を始めた。
それで、ネットで孤人が結ばれたのだから、孤人は、それまでと違った「?人」に
変わろうとしている。「?」は「弧」「拠」「壺」?
 現実世界の上にネット社会が出来て、世界を激変させている。
グローバル・ネット社会の住人の呼称は?孤独の群集、孤独の流離い人が、
気楽に、それぞれ結ばれる面白い社会になってきた。
・・・・・・
4555,横尾 忠則の老人論 ー2
2013年09月05日(木)                    
   * 人生の目的 ―バルザックの場合         「猫背の目線」横尾 忠則 (著)  
 ー良く遊び、良く学び、良く働く。その他に、「空白=虚」の領域を持つことー 

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09月05日(金)
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