ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6126,閑話小題 〜ガッツ石松・迷言集
何年後かの自分と、読み手に、『読書や、ネットサーフィンで、こんな
本を読んだよ!』という報告形式の読書日記である。〜その辺りから
≪ 自分史の場合、書くことは基本的にきまっている。それは、自分という
人間がどのようにできあがってきたか、自分自身のメーキング・オブである。
このあたりで、まず、紹介しておきたいのが、先に言及した、わたしの授業で
最初に提出された自分史を書いた、継潔さん(69歳・年齢は当時。)である。
 わたしが授業の最終段階で述べたことは、自分史を書き上げたら、最後に、
「はしがき」と「あとがき」を付けろということだった。そこまでいって
はじめて自分史が完成したといえるということだった。われわれプロの物書き
にしても、一冊の本を仕上げるというのは、「はしがき」と「あとがき」を
書き終えたときなのである。
ここで大事なのは、「はしがき」は決してはじめに書くものではないし、
「あとがき」は全部が終わったあとに書くものではないということだ。
「あとがき」というのは、手紙のポストスクリプト(追申)みたいなもので、
書き終わったあとに、あ、そういえば、あれも付け加えておかなくては、と
あわてて付け加える「ただし書き」のたぐいと思えばよい。それプラス、書き
終えての自分なりの感想である。ずれにしても、本文部分を全部書き終わった
あとで、「あとがき」は自然に出てくるから、出てくるままに書けばよい。
そして、「はしがき」はそのあとに書くのがよい。全部が完成したところで
(「あとがき」までいったところで)、自分史を書くということがどういう
ことであったのかがあらためて見えてくるはずである。その上で書くのが
「はしがき」だということだ。・・ ≫
▼ この随想日記も同じこと。 「はしがき」と「あとがき」は、本文を
 俯瞰して、書き足し、説明の役割を果たすこと。だから、まず、読み手は、
そこから入ればよい。

12月21日(木)
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