ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5710,閑話小題 〜2016/11/02 5:15
によってだけでも困難に耐えることができる」などの言葉がある。絶望を通り
抜たからこそ、あの曲が出来上がった。 君たちは恵まれている。しかし、
それに甘んじていてはならない。「社会という緑の原野が君たちを待っている!」
だから、学生である現在、灰色(学問)の世界で、多くを学ばねばならない。≫
この感動的な教えを聞いて将来に明るい陽ざしを感じたのは初めての経験。
それも高度成長期の最中である。その日以来ドラッガーの書を必死に読み
始めることになった。自分の強みを見つけ、自分の資源を集中すること。
マーケッテングを優先すること。紳士的であること。他にもアメリカの経営書
を多く読むことになった。その何もかもが面白く、理詰めで、乾いた干乾びて
いた脳に吸収されていった。 教養課程の二年までは、日本の作家の書を中心
に読んでいた。 が、それでも絶対量が少ないことに気づいた。高校時代まで、
殆ど教養書を読むことがなかったツケが回ってきたことに気づく。お陰で、
卒業後40数年の間、毎日二時間の読書習慣がついた。 何で。このことを
思い出したかというと、当時が一つの節目だったからである。そして現在、
次の節目に至ったためである。「灰色の世界から緑の原野へ、そして、原野を
通り越して、大草原に出たのが、現時点」である。アフリカの猿は原野の木の
上から、草原に進出し、二足歩行を始めた、という説がある。そう考えると、
第二、第三の人生こそ、やっと人間らしい生活が我われを待っていると
考えられる。周囲は、既にエネルギーを使い果たし、抜け殻しか残ってない
ような人が三分の二? それも人生だが、緑の原野にいた蛇の代わりに、
草原にはライオンもハイエナも豹がいる。振り返ってみて、学生時代に多く
視点を得た。緑の原野では、さらに多くのものを得た。そして、現在、草原
に入った。 そこで生き抜くためには、ただ一つ、考えなければならない。

11月02日(水)
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