ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5702,自分のための人生 〜E
のだという。そして、かわいそうだったので「よかったら入ってください」と
声をかけ、自宅まで送り届けてきたそうだ。こんな東京でそんなことしている人
見たことないよ、と私は呆れた。 翌日、私はバイトに出かけた。
地下鉄を降りると、外はゲリラ豪雨。傘はない。濡れるのはいやだけど、
バイトに遅れるわけにもいかない。覚悟を決めて人混みのなかを走りかけた
とき、背後から声をかけられた。 「よかったら入ってください」
見知らぬ若い女性は、小さな折り畳み傘の右半分に私を入れて、
バイト先まで走ってくれた。ー東京都 佳恵
〜〜
再び、私の体験談だが、30年近く前の話。家内の実家が建材店をしており、
年に一回、取引先を招待して倉庫で、展示会をしていた。そこには古物商、
ラーメン屋など20軒ほどが軒をつらねていた。その古道具屋の仏像の中に、
20センチ位の大きさの象牙の阿弥陀仏が目に入った。値段を聞くと45万円。
買う気がないので冷やかしで、「25万円なら買うけど・・」というと、
ケンモホロロに断られた。そこの娘婿とは知らなかったようだ。
で、そんなことをスッカリ忘れてしまった2週間後に、25万円の請求書
とともに、その仏像が直送されてきた。何気なく、その仏像の台座の下を
みると、何と、私の家内の「恵子」という名が刻まれていた。もちろん新しく
刻まれたものでない。 それが仏像師のものか、それを造らせた人の名か、
亡くなった娘?のものかは分からない。 そこには、たまたま知人がいたが、
私よりも驚いて、「私の直感だが、直ぐに寺に納めたほうがよい」と、顔を
青ざめて忠言してくれた。仏像は精巧に彫ってあり、数珠の玉まで細かく
見えるほど。中越大地震のおり、その数珠が破損してしまったが、これも因縁。
今も仏間にあるが、家内は一切、「お金が勿体無いだけ」と、興味なし!
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10月25日(火)
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