ID:54909
堀井On-Line
by horii86
[383802hit]

■5612,恋愛心理学 〜⑩ 女と男のリスクとは?
内部的な仕事によって世界との関係がともかく変わることだと、
スピーゲルマンは言っている。それから彼は、雨ごい師の重要な話 
ーもともとはリヒアルト・ヴィルヘルムによってユソグに告げられた話。
< ヴィルへルムは、旱害に苦しんでいる遠い中国の村にいた。雨ごい師が
遠い村から招かれた。彼は村はずれにある一軒の小屋を所望し、三日間そこ
から外に出なかった。 その後土砂ぶりの雨になり、ついで雪が降った。
これは一年のその時季には前例のないことだった。・・ヴィルヘルムは老人に、
「あなたはどういうふうにして雨を降らしたのか」と聞いた。 
老人は、自分がそれをしたのではないと答えた。「私はあらゆることがきちん
としている国からやって来ました。雨が降るぺきときには雨が降り、晴れが
必要になれば晴れます。人々自身がきちんとしています。ところが、この村の
人々はみな、道からはずれていますし、自分自身からもはずれています。 
私はこの村に到着してすぐに、それにうつり(感染し)ました。それで、私は
一人になれるように、村はずれの一軒の小屋を所望したのです。私がもう一度
道にかなうようになったとき、雨が降りました」と。「道と自分自身にかなう」
と老人が言っていることは、ユングが個性化と言っているもの。脳の二つの
半分の間に適切な交通があった。>  雨が降らない村の人々は、左脳の自我で
支配されていた。左脳の自我は、もろもろの問題に過剰に反応する傾向にある。
・・アメリカのハワード・ミラーは、人間には既に、ある形の能動的
想像を持っているとミラーがいっているのは実際には、右脳は 
オーケストラ、左脳が指揮者だということ。】
▼ 連続シリーズの夢は一種の能動的想像になるのだろうか。
 人は夢日記をつけると、つけないとでは、大きな違いが出る。夢は、潜在意識
を覗く手立て。それを記録にして書き残す習慣は、考えてみれば自分を知る一番
の方法である。父親の初七日に、父のベッドでみた夢(以前にも書いたが)。
父親の魂が私に入れ替わってしまった夢である。父がガン末期で、死の恐怖と
闘っていた時に、傍にいて、それが直に伝わってきていた。そして初七日に、
その恐怖心が、そのまま夢で、体感したのである。問題は、それから。ハッと
して目覚めたとき、父親の自分が、私として存在している奇妙な実感である。
それから、私に10年以上、変な感覚が身についてしまったのである。
今から思うと、その感覚で、もっと見るべき世界を見てきた方が良かったが、
それは今だから言えること。自分の内なる沼には、底知れぬ深さがある。

07月27日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る