ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■6782,閑話小題 〜「美」を感じる心が魂 −2
とっては、恐ろしい周囲の世界から精神の自由と内的な豊かさへと逃れる道が
開かれていたからである。”かくして、そしてかくしてのみ繊細な性質の人間が
しばしば頑丈な身体の人間よりも、収容所生活をよりよく耐え得たという
パラドックスが理解され得るのである。”
若干の囚人において現れる内面化の傾向は、またの機会さえあれば、芸術や自然に
関する極めて強烈な体験にもなっていった。そしてその体験の強さは、われわれの
環境とその全くすさまじい様子とを忘れさせ得ることもできたのである。
〜中略〜
あるいは一度などは、われわれが労働で死んだように疲れ、スープ匙を手に持った
ままバラックの土間にすでに横たわっていた時、一人の仲間が飛び込んできて、
極度の疲労や寒さにも拘わらず日没の光景を見逃せまいと、急いで外の点呼場まで
来るようにと求めるのであった。そしてわれわれはそれから外で、西方の暗く燃え
あがる雲を眺め、また幻想的な形と青銅色から真紅色までのこの世ならぬ色彩とを
もった様々な変化をする雲を見た。そしてその下にそれと対照的に収容所の荒涼と
した灰色の掘立小屋と泥だらけの点呼場があり、その水溜りはまあだ燃える空が
映っていた。感動の沈黙が数分続いた後に、誰かが他の人に「世界ってどうして
こう綺麗なんだろう」と尋ねる声が聞こえた。
ー運命としての苦悩を受け入れる
かかる人々は、著しく困難な外的状況こそ人間に内面的に自らを超えて成長する
機会を与えるものだということを忘れているのである。収容所の外的な困難さを
内的な試練の試みに変える変わりに、彼等は現在の存在を真面目に受けとらず、
それをある重要でないものに貶め、過去の生活に思いを寄せることによって現在
の前では目を閉じるのが最も良いと考えるのである。
ところで具体的な運命が人間にある苦悩を課する限り、人間はこの苦悩のなかにも
一つの課題、しかもやはり一回的な運命を見なければならないのである。
人間は苦悩に対して、彼がこの苦悩に満ちた運命と共にこの世界でただ一人一回
だけで立っているという意識にまで達せねばならないのである。
何人も彼から苦悩を取り去ることはできないのである。
”何人も彼の変わりに苦悩を苦しみぬくことはできないのである。
”まさにその運命に当たった彼自身がこの苦悩を担うということの中に独自な
業績に対するただ一度の可能性が存在するのである。
ー【フランクルに学ぶ(日本教文社,斉藤啓一】ー
・『 人間など,いくら優秀でも大したことはできない.
真に偉大な業績は,宇宙の力を借りて行う.』
・『 人間は近くに,神は遠くに幸福を見る.
神の視点は,人間よりも常に遠いところに置かれている.』
・『 虚栄と誇りは違う.虚栄を満たすには他者を必要とするが,
誇りは他者を必要としない.』
・『 人生に何かを期待するのは間違っている.
人生が,あなたに 期待しているのだ.』
・『 信じてもダメかもしれないが,
信じなければ,実現するものもしなくなる』
・『 絶望とは,
もうすぐ新しい自分と新しい希望が生まれてくるという
前兆である.』
・『 運命は何のために訪れるのか、本当の自分に目覚めるために.』
・『 名優は,いかにさえない役を演じても輝き,大根役者は,いかに
輝かしい役を 演じてもさえない.輝きこそが人生の幸福を決める.』
・『 人生の幸福は,どれだけ快楽を得たかではなく,
どれだけ感動を得たかによって決まる.』
・『 愛の喜びは,捕まえようとすると逃げていく.
愛を表現するときにのみ,それはやってくる.』
・『 自分を忘れ,仕事や人間に愛を傾ける人.そんな人にはすべてが
ひとりでにやってくる.成功も楽しみもである.』
・『 あなたがいるだけで世界は意味をもつし,生きている意味があると
思わせる人生こそ最高だ.』
・『 いくらすばらしい技術があっても人は癒せない.人間的な
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10月09日(水)
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