ID:54909
堀井On-Line
by horii86
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■5942,閑話小題 〜「ベストエフォート」とは
があるという「ビッグバン理論」が確立したことで、このことが明らかになった。
この宇宙に「始まり」があることがわかると、根源的な疑問がたくさん湧いて
きます。≫ がある。 ーその疑問とは、
「宇宙はどうして始まったのか」
「宇宙が始まる前は何だったのか、宇宙が始まる前の宇宙は宇宙ではないのか」
「宇宙に始まりがあるなら、宇宙に終わりもあるのか」
「宇宙に終わりがあるとすると、宇宙の終わりの後には何があるのか。
 次の宇宙が始まるのか」
「そもそも、始まったり終わったりするような宇宙はどこに存在するのか。
 この宇宙よりももっと大きな、何か得体の知れないものの中にこの宇宙が
 あるのか」 等々である。マルチバース、それも10の5百乗の宇宙の存在
 の可能性には驚いた。村山斉著「宇宙は本当にひとつなのか」に詳しく
 書いてあるが、コペルニクスの地動説と同じ位の驚きを与えた根源的な問題
 である。そうこう考えると、再び、人間原理の問題の戻ってきざるを
 得なくなる。 宇宙は面白い! 宇宙お宅のブログにはビックリ。
・・・・・・
4106、私は完全な本 "日本の自殺 'ー9を作った
2012年6月22日(金)
   * 情報の洪水が人間を劣化させる
  これが書かれた37年前にはパソコンとインターネットが世界中にこれほど
普及するとは思ってもいなかっただろうが、正に現在、情報の洪水が世界を覆い、
個々人の判断を狂わせ地球規模の集団自殺の様相になっている。その大混乱の
一つが、この金融恐慌であり、世界経済は溺死状態?にある。今後10〜20年
は、このカオスは続き、その行く末は誰も分からない。下記の部分が、日本だけ
でなく、地球規模のカオスになっているから、ことは深刻。 情報機器とネット
の進化が、文化、文明レベルで世の中を変えてきた。
【 ◎ 第一に、われわれは人間経験全体のなかに占める直接経験の比重が相対的
 に低下し、それに代わって、マス・コミュニケーションの提供する情報を中心と
 する間接経験の比重が飛躍的に増大したことに伴うさまざまなマイナスの副作用
 について検討しておかねばならない。一般に情報量の増大といわれているものは、
 人間経験との関連でみるならば、このように各個人の経験世界というものが、
 ますます大きく他人の経験に依存するようになるということにほかならない。 
 マスコミを通じて与えられる間接経験の世界は、一方ではあまりにも混沌として
 脈絡がなく精神分裂症の様相をすら呈している。他方でマスコミの提供する膨大
 な情報によって見せつけられている世界の、安直なトータル・イメージは、
 情報の質が悪いと現実世界とは似ても似つかない虚構の世界となる危険がある。
 知力を高めるために作られたはずのマス・コミによって人間がだまされ、知力を
 低下させられ、真実の視界が妨げられるという皮肉な現象が生ずる結果となる。
◎ 情報化の代償の第二は、情報過多に伴う各種の不適応症状の問題である。
 高速度に流れる大量情報が、人間の脳の情報処理能力を大幅に上まわった場合、
 人間はしばしば情報過多の神経症状に陥る。短絡型、自閉症型、分裂症型
 という三つのタイプのものがある
◎ 情報化の代償は第三に、情報の同時性、一時性と関連している。 
 社会の変化のスピードが早くなると、人間と情報との関係が極めて一時的な
 ものになってくる。このような現在(1975年当時)の情報環境の下では、
 新奇な情報を極端に求める傾向が強まっている。膨大な現在進行型の情報の
 氾濫なかで情報のライフ・サイクルは短縮化し情報は消耗品化し、情報使い
 捨ての傾向が極端になってくる。大量高速情報から自己を防衛するひとつの
 安易な適応方法は、忘れぽっくなること、つまり健忘症になることであり、
 歴史的な連続性の感覚を喪失して刹那主義的な生き方を採用することである。
◎ 情報化の代償の第四は、以上のようなマイナスの副作用とも密接に結び
 ついているところの、情報受信と発信との極端なアンバランス。 

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06月22日(木)
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